概要
川を挟んで相対する、鬼と巫女の恋物語
「よなきがわ」と読みます。
気晴らしのつもりがかなり時間をかけて書いてしまったものです。
戦国時代の東北地方のある村が舞台ですが、時代考証など細かいことはさておき、雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。
その川は、境目。
我は妖で、おまえは人。
我は鬼で、おまえは巫女。
我は渡らず、おまえは渡れず。
我らの間には常に川がある――
気晴らしのつもりがかなり時間をかけて書いてしまったものです。
戦国時代の東北地方のある村が舞台ですが、時代考証など細かいことはさておき、雰囲気を楽しんでいただければ幸いです。
その川は、境目。
我は妖で、おまえは人。
我は鬼で、おまえは巫女。
我は渡らず、おまえは渡れず。
我らの間には常に川がある――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美しき《余韻》の残る……
風光明媚な四季の風景が目蓋に浮かぶ 繊細な文章にまずは惹かれ、そこから鬼と巫女の、決して境界を踏まずに真心を通わせる様に魅了されて、あっという間に読み終えておりました。
ふたりのあいだには、常に川がある。
それは、闇の者と光の者を分かつ境界であり、人間と人外の溝でもあります。ふたりは唯の一度も触れあうことさえなく、静かに、されど確かに想いを通わせます。
最後は悲しくもありますが、ふたりの想いの《すべて》ではなくとも、ひとかたなりと報われたようで、ほおと感嘆をこぼさずにはいられませんでした。
読了後にもしばらくは余韻が残る、ほんとうに素晴らしい物語です。
現在投稿されているのはこの小説だけ…続きを読む