足場が崩れ落ちていくような感覚。

ネットゲーム世界の設定に、現実が汚染されていくというパンデミック作品。
世間が起こすパニックの具合を、群像劇により精密に書き上げるという素晴らしい作風。
どうしようもなく侵食されていく様は、足場が段々と崩れ去り逃げ道が無くなっていくような感覚に囚われる。
結末は、絶望に塗れたものなのか、それとも希望を残すものなのか。気になって仕方ない。

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