主人公は実に頼れる男であり、サイバーテロ対策チームには短い期間で急成長した登場人物もいます。けれど、彼らが表立って讃えられることはなく、サイバー攻撃が終わることもありません。それでも、果てしない攻防に彼らは挑んでいくのでしょう。現実にも同じような方々がおり、そのおかげで今のIT社会は成り立っていると、そう感じられる作品でした。東京オリンピックを2年後に控えた今こそ、読んでおきたい小説です!
サイバー攻撃が何のシステムに対して行われたら、最もヤバイ(被害が甚大、深刻)のか。影響がサイバー空間の中に留まるなら、一般人の眼には触れないまま、葬られるかもしれない。だが実際には、リアルの世界を破壊することこそ、サイバー攻撃の狙いであることは当然だ。そうした意味で、いま最もホットで、一般ピープルの関心がこれから高まっていく2020東京オリンピックを舞台とした作者の「目のつけどころ」はすばらしい。問題意識も共感できる部分が大きく、期待して読み続けたい。加油!
サイバーテロと戦うドラマです。実写ドラマ化とかしたら映えそうですね。続きが気になるような展開です。