オムニシエンスの不在

作者 なかいでけい

27

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★★ Very Good!!

010話目までを読んでのレビューとなります。

唐突に訪れる死の咳が蔓延していく未来の日本。原因不明のそれは、恐ろしい速さで感染を続けていく。
先の見えない恐怖と戦うのか、ただ諦めて死を受け入れるのか。
その一方で怪しい何かが蠢き、明らかな破壊を行なっていく。
世紀末へのカウントダウンはもう始まっているのだろうか。

010話目で2028年7月21日は終わるのだが、ここまでがたった1日の事とは思えない事にまず驚く。
群像劇というのはテンポが悪くなりがちだが、それを巧みに利用すれば恐怖を増幅させて不安を煽ったり、1日を濃密に描き出す事が可能だというのを
、この作品は教えてくれる。

現在の展開としては、謎の何かの存在と謎の咳という二つの軸をメインに置いて、その二つの関連性を探っていくという形だろう。
その鍵を握るのはデネッタ・アロックなのだろうが、彼女はまだ動きを見せない。
これからの展開次第では作品のジャンルすら変わってきそうな予感がする。

兎にも角にも、まだ現状では開けてみるまで何が起こるか分からない、まさにパンドラの箱状態の作品。
これからに期待。

★★ Very Good!!

Twitterより来させていただきました!

魅力的なあらすじに吸い込まれていくかのごとく、一気に読んでしまいました(>_<)

まず、すごいのはこの破滅へと至るまで絶望感を綿密に記されてることです。もう、背筋の震えが止まりませんでしたもの……

さらに、それだけでも凄いのにまだ明かされてない謎や伏線がたくさんあり、さらにすごいのはどのようにそれが回収されるのか全く予想できないところです!((( ;゚Д゚)))いったい、どうなるんだ?!この物語!

ストーリーの壮大さに期待大です!

☆3をもうすでに献上したいところではあるんですが、これからの更なるうねりと絶望の時にとっておきたい、という気持ちを込めまして2にさせていただきました!すみませんm(__)m

ではまた、更新楽しみにしております!

★★★ Excellent!!!

一話毎に視点が変わるお話の進行方法において、キャラクターへの感情移入をどのように持っていくかという課題がある群像劇作品は、書き込み具合をどのくらいの重さに調整するかが非常に難しいと私は思っているのですが、作者さまはそれをいとも簡単にやってのけているように感じます。
というのは一度目を読んだ時に湧いてきた感想で、二度三度と読み返していくうちに言葉選びの丁寧さや、心情描写の掘り下げの程度、視点誘導のタイミングなどが非常に良く練られていることに気付きました。ここまで文を洗練させるのは並みのことではままなりません。
それと、地の文が醸し出す無機質感というか少しひんやりした感じがこの作品の雰囲気に合っていて、登場人物たちが持つ現代人の空気がリアルになっている気がしました。
未完結にもかかわらずここまで完成度の高いこの作品。続きが気になります!

★★★ Excellent!!!

突然訪れたその異変は、語り手によって少しずつ姿を変える。
日常を阻害される者、興味を示さない者、避けられない死の運命を前に凍りつく者──語り手たちの反応は様々であるにも関わらず、凄まじい異常が迫ってきていることが読み手に容赦なく突きつけられる。

数話で世界観に引き込まれる構成の妙が素晴らしいです。
基本的に1話で語り手が切り替わるため、事態を打開出来そうな主役の姿が見えないまま、別のエピソードで以前の語り手がさりげなく死んでいたりするのが不気味さに拍車をかけてきます。
どのような結末を迎えるのか、恐ろしくも楽しみです。

★★★ Excellent!!!

 近未来を舞台に多角的な視点から描かれる人類終了パンデミック作品。
 始まりはありふれたゾンビ・パンデミックにも見えるが、読み進めるにつれ、妙な現実感に戦慄する。だが、非現実的な側面もあり、ホラーにも近い恐怖を感じられる。
 現実味のある残酷描写が含まれる為、若干読者を選ぶかもしれないが、原因不明のパンデミックとネットゲーム、そしてゲームに関連した事件がどうリンクしていくのか、登場人物達がどのようにつながっていくのか、恐怖に震えながらも、今後の展開に期待してしまう。