概要
仕事、恋愛に充実していた香奈枝が、持っていなかった唯一のもの。
香奈枝は生命保険会社に勤める、三十八歳のOL。
仕事、恋愛、生活のすべてが思い通りに動いている。それが誇らしい。
ある夜、突然、焼きタラコのおにぎりを食べたくなった。香奈枝は近場のコンビニまで行くが、その道中で、不思議な少年と出会う。彼は道路に寝転がり、チョークで囲うように線を描いていた。
係わり合いになりたくはない。しかし、気になった香奈枝は――
仕事、恋愛、生活のすべてが思い通りに動いている。それが誇らしい。
ある夜、突然、焼きタラコのおにぎりを食べたくなった。香奈枝は近場のコンビニまで行くが、その道中で、不思議な少年と出会う。彼は道路に寝転がり、チョークで囲うように線を描いていた。
係わり合いになりたくはない。しかし、気になった香奈枝は――