連想で流れる淫靡な物語甘い話ではなく、哀愁が漂う物語可能性の世界に惚れて、きっとそこにあっただろう夢から旅立ち蝶は何処に行くのだろう。幸せを探してひらひらと彷徨う彼女は確かに蝶だったのだ。
簡勁な文章ながら、極めて奥深い世界を感じました。 どこか、淫靡な気配さえ感じます。それでいて爽やかでもある不思議な読後感……無駄のない表現で、かつ読ませる、というのは僕自身も目指しているところですので、おおいに勉強になりました。 時折、「手術中に何考えてんだ」とツッコミそうになりましたが、二度目を読んで、それも命とのやり取りの中で別の何かが立ち上ってくる、という読み方のために必要だったのかな、とも思いました。 ……どうもとっちらかった感想になってしまいましたが、じんわりと余韻が染み入るような作品でした。ありがとうございました。
短い中にも、叙情が目一杯包まれていて、どことなく恐怖すら感じました。一時の快楽を優先。それも正しい。主義の違いに復讐。それも正しい。正しさに包まれたどうしようもない現状で何をするのかは、自分次第。
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