時は八世紀
舞台は中国の唐
織りなす物語は、海を越えた壮大なラブストーリーときたもんだ。(講談師風)
そこで驚いたね~
ヒロインの強いことよ。
運命の仕打ちに涙を流しても、凜と前を向く姿は健気だ。
女性の強さと悲しさを描かせたら、この作者には適わない。
パン、パン、パパン (張り扇で机を叩く音)
また、ヒーローがいい味を出しているから驚いた。
そうよ。遣唐使よ。海を渡ったイケメン男は、命がけで恋をする。
過去とは、二人が出会うために用意された試練! パンパン
物語に引き込む描写力に狂いなし! パパン
読んで後悔なしの恋愛小説、
褒め始めるときりが無い、これにて語り終わりでございます。
まとめると、『面白いから読んでね』と言うことです。
舞台は8世紀の中国。唐の時代です。
宝石商人に嫁いだ白 霞(ハク カ)は、支配欲が強くて暴力を振るう夫と離縁して、茶肆の実家へと逃げ帰ります。
霞は三十代のいわゆるおばさん。
元夫との間に子がなく、それだけで嫁ぎ先でも実家に帰っても肩身の狭い思いをしています。
冒頭から読み進めていると、霞の境遇がとても身につまされます。
どうして若くないと駄目なのだろう。
どうして結婚していないと駄目なのだろう。
どうして子を産んでいないと駄目なのだろう。
夫に従順で、子を産んで育てることが、どうして女の幸せなのだろう、と。
現代社会でもよくあります。
それが幸せで人生の終着点、そこから外れた道は不幸の元、けっして幸せじゃない。
でも、おかしいですよね?それって、誰が決めるのかな?
結婚に失敗したことも、離縁したことも、子を産まなかったことも、実家に帰ったことも、年を取っていくのも何ひとつとして悪くない。
ここまで読んでモヤモヤした方は正解です。
ヒロインの霞は実母から心ない言葉を投げつけられたり、おせっかいな知り合いのおばさんに、無理やりお見合いをさせられたりします。
悲しいかな、この人たちは霞のことを不幸な女性だと思っているのです。でも、そんなことは全然、まったくもってありません!!
霞は傷ついて実家に戻ってきましたが、ここから第二の人生のスタートです!
彼女は茶肆で働くことが好きですし、接客も得意です。
ある日、日本の遣唐使と出会って恋に落ち───??
と、思いきや?キラッキラな恋がなかなかはじまらない……!??
というのも、この年下の美青年はちょっとワケありのようなのです……!
そして、なかなか恋がはじまらない理由ももうひとつあるのですが、そこはネタバレなので、ぜひぜひ読んでみてドキドキハラハラをおたのしみいただけたらと思います!
日本から唐に遣わされた美貌でありながらも女性嫌いの男性と唐の商家から離縁して戻ってきた傷心の三十路の女性とが織り成す恋愛を描いています。
登場人物たちの個性が光り物語の構成も面白く巧みで読者がワクワクするような展開に魅了されます。
果たして結婚に失敗したヒロインが自分の価値や幸せを見つけることができるのか?
過去のトラウマから女嫌いの遣唐使が女嫌いを克服することができるのか?
所々で描かれる挿絵も見所の一つです。
そして気になる二人の恋の行方は?
ワクワクドキドキ、今後の展開が気になる私です。
一緒にこの二人の恋の行方を追ってみませんか?
まずは、皆さん8話まで見ましょう。
この小説の素晴らしさは、圧倒的な歴史知識で作り上げた世界と、人の息吹が感じられるほど、リアルに生きているキャラクターを作り上げている所です。
7話までは、不遇な主人公と理不尽な昔の社会が描かれている。
8話からは再びヒロインに差し込むも、年齢という逃れられないハンデを抱える切なさ。
そのストーリーがまるで自分がタイムトラベルしたかのように、唐の町中でキャラクター達と体験している様な感覚で楽しめます。
歴史、特に中華なので馴染みのない漢字、言葉がでてきますが、作者の力量で限りなく読みやすくなっています。
間違いなく傑作歴史、恋愛小説なので、皆さんにオススメです!
加須千花さん、人間を描くのがとてもうまいのです。
人間そのもの、心のありよう。
舞台は奈良時代。そして、日本から中国に渡った遣唐使たちの物語。
遣唐使にあの、大川さまがいるのです!!!
大川さまは、加須千花さんの作品の中では、王子さま的な存在なんです。
大好きなんです!!!!! 大川さま推しですっ
だけど、加須さんのお話はね、どのキャラにも命があって、ストーリーがある。
大切な人生がある。
そういう物語がとても好きです。
「遣唐使の恋」では、わたし、当時の結婚の在り方などをしみじみ考えました。
また、女性の生き方も。
わたし、嬉嬢がかっこよくてとても眩しく思いました。
いいなあ。
あんなふうに、胸を張って、好きな人の手をとって颯爽と生きていきたい。
そういう女性でした。
続きもとても楽しみです。
そうそう!
加須さんは、イラストもお上手なんですよ~
近況ノートのイラストも楽しみにしています(*´ω`)
奈良時代の物語の紡ぎ手といえば、こちらの作者様!
本格的な古代の描写は本作でも健在です。
そしてなんと、今度の舞台は唐。シリーズお馴染みのあの方が遣唐使として異国に向かいます。
少し読んで「シリーズもの?」とブラウザバックはもったいない!
初めての方は尻込みしてしまったり、一作目から読まないとダメかもと思ったり……もちろん、気持ちはとてもわかります!
ですが、そんな心配はきっと必要ありません。
どの作品から読み始めても楽しめるような配慮がいっぱいですよ。
「とはいえやっぱり心配……」
という方には、新たな地・唐を舞台にしたこちらの作品は特にオススメです!
これをきっかけに、どっぷりと本シリーズに浸かりましょう!
物語の主人公は、結婚に失敗した美しい女性、白霞。
夫に暴力を振るわれ、逃げ帰った実家でも冷たくあしらわれ……そんな彼女に、運命の出会いが訪れます。お相手は遣唐使の慶俰。(ファンの皆様、あの人です!)
自分はもうおばさんだし離婚歴があるし幸せにはなれないの? と思っている白霞ですが、男装(!)をしたりドンドン外に出たりと活発な女性で魅力的。もちろん悩み事はありますが、ただやられっぱなしの女性ではないのです。
対して慶俰は高貴な血筋の美男子で、周囲が放っておくはずありません。それゆえ彼は、女性に対して複雑な感情を抱いています。下心から言い寄ってくる女性に嫌気がさしているようなのです。
二人の出会いは少し特殊なシチュエーションでして、そこがまた、女性嫌いの慶俰の心を開くきっかけにもなるのでしょう。
まさに出会うべくして出会った二人。最初は友人として仲を深め、じれじれなすれ違いを経て、やがて……?
シリアスな現実もあるけれど、笑いも忘れない台詞回しと、前向きなキャラクターたち。
古代の空気を感じる本格的な描写ながら、読みづらいところは全くない。
そんな素晴らしい筆致で描かれるのは、あらすじにもあるとおり、綺羅綺羅しい年下男子との恋ですよ!
みなさまもぜひ、唐の風を感じつつ物語の世界に浸りましょう!
著者である加須さんの作品は、自分はもう何冊(作品)も読んでいるわけですが、この作品は特に二つの面で面白いと考えます。
一つは、あの女嫌い(条件付き)大川が大恋愛するって話。正直なところ、このキャラの事を詳しく知りたければ、過去作品を読まなくてはいけないわけですが、この作品だけでも十分に彼の過去が明かされるので単体でも楽しめます。
もう一つは、遣唐使の話で、今まで主に日本が舞台で奈良時代の日本の様子が脈々と描かれていましたが、今回は唐の長安での話。異文化という新しい地で繰り広げられる恋愛ドラマが新鮮で面白いです。
過去作品と照らし合わせても面白いし、これだけを読んでも面白いですw
読んでいて生き生きするような、ドキドキするような物語、明日の皆さんの恋愛活力にどうぞ。
バツイチの30歳ヒロイン、白 霞(ハク カ)。
いい歳のオバサン主婦の私としては、彼女の恋を応援したい!
そんな気持ちから入った物語ですが、物語が進めば進む程、別の人物に力を込めて応援したくなってきました。
それは彼女のお相手である、大川様!!
作者様のシリーズ通してのハイスペック超絶美男子。
完全無欠の彼は、過去の傷と、彼の外側だけを見て擦り寄ってくる女性達のせいで女性不信&女嫌い。
そんな彼が、唐でようやくヒロインの霞ときらめく恋をスマートに!…と思ったのに……
いや〜!なんだこのジレジレはっ!?
まるで少年少女の初恋の青さ!!
作者様〜!
早く何とかしてあげてっ!
画面の前で悶えること間違いなし(笑)。
皆様、一緒に二人を応援してください。
そして二人の恋の成就を見届けましょう!
お勧め致します!
結婚した途端、母親からは冷たくされ、女にだらしないモラハラ夫からは尊厳を踏みにじられながら抱かれ続けた白 霞(ハク カ)。
若い家婢と寝ていた夫の現場を発見し、夫に殴られた霞がようやく離婚できたのは、三十歳。
出戻りであると母親は霞に酷くあたり、自身も未来がないことを感じる。
だが、あの日々のような生活を送りたくは無い。
絶望していた霞の元に現れたのは、上毛野君(かみつけののきみ)大川という日本人男性だった。
実家の茶肆をならず者から助けてくれた大川。
霞は自由になるため、兄に成り代わり大川の相手をすることに。
「今、あたし、男だと思われてる! たーのし───! 阿姨(おばさん)万歳───!」
一方大川は、泣いていた彼女の顔を覚えていた。
偽りの姿を通しながらも心を曝け出す霞と、そんな彼女を「本当に男なのか」と思いながら心を通わせる女嫌いの大川。
だが大川はいつか日本に帰らなければならず、女である霞は唐を出ることが出来ない。
唐代、女性はどんな風に生きていたのか。
妻、妾、母、娘、妓女、奴婢……。
用語には現代に該当する説明が書かれ、作中では法律や物の価値、詩や音楽、舞踊、備考にも唐代のことが詳しく書いてあり、より鮮明に風景が浮かびます。
ですが根底は、今の私たちにも通じる、「若さの呪い」「無力の呪い」そして「自由」。
また女嫌いな大川も、不自由さと葛藤を持っていた。そして当然、男性にも様々な人間がいる。
様々な人生が息づく、中華ラブヒストリーです!
にっこり笑っただけで、老若男女、すべてのものが失神する。
そんなイケメンが、なんと日本から唐に渡った遣唐使だった。そうした歴史を背景にした物語ですが、マジ! 著者の中華知識に感服します。
中華史劇の物語を書きたいと思われる方は、読まれると勉強にもなると思います。
唐時代の街の発展した様子とか、あるいは、結婚制度などなど。
当時の女性の立ち位置も含めて、どの場面にも豊富な知識を背景に書かれており、ここまで資料を読み込むのも大変だったんじゃないかと推察します。
かといって、読みにくい専門書とは違います。
主人公の女性は、夫の暴力に悩む美しい佳人、白霞(ハクカ)。
彼女がいかに、DV夫から逃れ、麗しい遣唐使と知り合ったのか。そこまでの経緯もとても面白い作品です。
そして、物語の結果としてというか、成り行きから。
男装女子(白 霞)と、ちょっとだけ女装したことのある男子に愛が芽生え、両片思いからの、どうなるか。その先はまだ読めてないんですが。
その過程がとても面白くて、ぜひお読みください。
時は奈良時代、主人公は文武両道高身長ボンボンな倭国屈指のこじらせ美男子、大川様。
女性にトラウマがあり国内に嫁はいないと占いで宣告された彼が、異国・唐で心を開く物語。
お相手は白霞さん、黒髪碧眼の年上出戻り美女!
男装して冒険しちゃうようなお茶目な彼女と、若くして恋愛を拗らせ溜め込んだ大川さんに気持ちが芽吹き弾けてはしゃいで初々しい様子が見ていて心温まり、ついでに笑いを誘われてしまいます。
同時に、奈良時代……唐の時代という過去の世界をそぞろ歩く、作者様の歴史知識に裏打ちされた文化巡りも楽しめてしまいます!
奈良と唐の恋愛譚、ちょっとのぞき見してみてはいかがでしょうか?
「もう若くないんだから」この言葉は女性にはグサッときますね。
嫌われる覚悟でなければ、あきらかに言ってはいけない言葉のひとつですw
若さだけが大事なのではない、どんな若さもいずれは失われる、とわかっていてもね。
宝石商の妻、白 霞(ハク カ)は夫に暴力を振るわれ、実家に戻りますが、実母にそれを言われてしまいます。
金銭的には余裕のある実家で、婚家で受けた心と体の傷をゆっくり癒したいのに、実母によって気に染まぬ見合いもさせられ、傷つき、落ち着けない、霞。
そんな霞が出会ったのは、日本からの遣唐使、應 俰(オウ クヮ)でした。
偶然も重なり合い、ふたりはある誤解をしたまま、親しくなっていきますが……
一度離婚し、若くはない女は我慢しなくてはいけない。幸せはつかめないなんて、誰が決めたの!?
絶対に霞を応援したくなります。
時代考証や設定もしっかりとした、さすがの作品。
ぜひ、おすすめします。
中国 唐の時代の長安。
三十歳という年齢でありながら純真無垢な心を持ったヒロインと、美しい容姿を持つけれど女嫌いな遣唐使。
ちょっと変わった出会い方をするこの二人ですが、この出会いの時点では果たしてここからタイトル通りに恋が発展していくのかちょっと疑問……??
しかしそこで効いてくるのが安心の「ハッピーエンド」タグ!
読者は何の心配もなく「どう発展していくのか」を純粋に楽しめるという仕組みとなっております!
歴史物は難しいという先入観も捨ててください!
当時の唐の社会情勢や制度・規律といった部分の解説や登場人物の紹介が入るため予備知識なしでも安心して読めます。
そして、それ以上に――
悪役・脇役にいたるまで個性豊かなキャラクターたちが魅力的に動き回り、ユーモラスな表現にくすりとすることも度々。
堅苦しさや小難しさとは無縁な完成されたエンターテインメントを、思う存分お楽しみください!!
DV夫のひどいがひどすぎる!
暴力!浮気!支配!モラハラ!
こんな夫との幸せは絶対ない!
というわけで!さよなら!!!
実家に帰る傷心の三十路美女なヒロイン
ところが実家でも冷たくされて!
お見合いでも大ショックに傷心!
若くない女の価値に嘆いて号泣
女の青春を返せ〜〜〜〜〜〜!
と、代わりに叫んであげたい!
でもね♪
そんなヒロインの前に素敵な男性が♪
綺羅綺羅♡
美麗美貌♡
年下美男♡
きらめく恋に落ちて!
二人の愛は燃え上がっちゃう!?
女の誇りを踏みにじられた美女と♡
綺麗に綺羅めく日本の遣唐使との♡
愛の行く末、溺愛ラブラブを見届けてください♡♡♡
溺愛ラブラブ♡は、いまのところ私の妄想です♡
僕はまだ第1話しか読んでおりません。
でもね、伝わるんです、こちらの物語に潜む筆者様の強い想いが……。
恋の物語が読みたくないですか?
誰かを想い、恋焦がれ、愛しさの海に身を投じる。
それは簡単ではないし、楽な恋ではないのです。
己の愚かさを知り、苦しみを伴ない
傷つき、恐れ、何者も信じられず、
何者も見ずに固く閉ざした心に、
その風は、異国からやって来たその風は、
鮮やかに、爽やかに、たおやかに、穏やかに、華麗に、きっと吹くのです。
閉ざした美しくも可憐な蕾が大きく開かれ、
生涯を賭けていい程の、
清らかな愛しさが溢れ出し、あまりに大きな喜びが駆け巡り、
そして……。
カクヨム内でもトップクラスの「愛の語り部」。
男女の色恋を書かせたら、その密度と美しさにおいて並ぶものなし。
加須 千花様の待望の新作でございます。
強く、強く、推させて頂きます。
皆様、どうか宜しくお願い致します( ;∀;)