星野 驟雨

その言葉が一番ふさわしいと思う作品 コケるような滑り落ちるような。 純文学を読む人より何だこれは・・・という作品を読みたい人にすすめる。 正直オチとか気にしたら負け。 脳みそを空っ…続きを読む

小さな頃、たくさんの文字で自由に遊べていた。 いつしか行わなくなったその遊びをもう一度誰かとやるのなら この詩で小さな子と遊びたい 叩けば響き、響くは連鎖、いつしか繋がり深い音にな…続きを読む

短くまとまった美しい文で語られる 言葉遊びの作品を読みたいと言われて硬派な作品を進めるなら私はこの作品を進めるだろう。 前面に押し出されない「うら」の香りがする。 美しいはずなのに…続きを読む

ご機嫌いかが？とは実に。 最初の1段落目で確信した通りの結末ではあったが、そこには人間味あふれる物語がある。 万能に一つだけ弱点があるのならという観点だが、もしも、万能ゆえにそれす…続きを読む

連想で流れる淫靡な物語 甘い話ではなく、哀愁が漂う物語 可能性の世界に惚れて、きっとそこにあっただろう夢から旅立ち蝶は何処に行くのだろう。 幸せを探してひらひらと彷徨う彼女は確かに…続きを読む

掴みで少しにやけた。 ドレミファソラシドはバラバラに散らばっていて、実に狂った調律だ。 久々に奇作を読んだ気がする。 圧倒的な世界観である上に、すっと読み流すだけでは理解できない中…続きを読む

実にちくちくして気持ちがいい。 ツボにストンと落ちてくる。 思いっきり椅子に腰かけたら余りの快感に身震いがした この作品は実にいい。面白い。 絵画の前で感じる「素晴らしい」としか形…続きを読む

軽妙な語り口と憎めないネーミングセンス。 ほんの一コマを切り取った親父の物語。 この親父、傍から見ればとても迷惑な男に見えるだろうがどうしてか憎めない。こういった心意気の親父の話…続きを読む

造語たちの説明もユニーク。
小さな子供に読ませたい言葉遊びだ。
そして何よりも、最後のオチが素晴らしい。

少しの間「クラリネット」を見つめることになるだろう。

物語は形を変えず残るものだが、言葉は形を変えていく。 いつしかそこにあったものが無くなっていく。 そしてそれを誰もが忘れていく。 戻ってきてはくれまいか。 その呼びかけすらもいつか…続きを読む

「パッチワークコンテクスト」とは「脈絡なし」とでも訳せばいいだろうか。 すべてが独立しているように思われるが、実に近未来的な作品で、そこには本当の人の意志は存在するのだろうか。 こ…続きを読む

共感覚に悩まされる女性が主人公の物語。 声色を見ることができる、その圧倒的な色彩に彼女が見つめたもの。 それは一般的との「共感覚」だったのかもしれない。 あなたはこの作品にどう「…続きを読む

作品を書く人間なら、作家なら、必ず通る道。 一時は悩むかもしれないが、吹っ切れてしまえることもある。 これは、それを再確認させてくれる。 これは、これから作家になる人間に読んでも…続きを読む

「おくるもの」が一番好き。 彼女は私には青い鳥に思えた。 一度はどこかへ消えてしまって、電灯はそれを捕まえることはできない。それでも彼女を待ち続けている。それは幸せを知っている人間…続きを読む

必要な文章だけで構成されたこの物語。 書き手がペンを置きたくない本当の理由はこれかもしれない。 ありがちな感覚を幻想的な表現でうがった見方をする作品。読者の心をつかむとはこういった…続きを読む

ラップを知らない人間にもわかりやすい文章表記となっていた。韻を踏むことの楽しさを改めて認識した。 インチキじゃないなと、荒々しいラップをピックアップしたその心意気にリスペクト。いつ…続きを読む