終わってみれば、そいつはGIFT

クライマックスの文化祭までは本当に色々あって、どうなることかと思うのだけど、終わってみれば、結局良いヤツばっかりなのだった。

彼らと同世代だった頃を自然と思い出すと、募るのは後悔の念。

富樫や森園のように熱くなれていたら、
山科のように自分を貫けていたら、
美咲のように強い気持ちを持てていたら、
そうでなくても青木や佐々木のようになれていたら。

あの頃の思い出が不完全燃焼なのは、全部途中のまま終わってしまったからなのかもしれない。最後まで正直になれず、向き合うことができなかったからなのかもしれない。

そんな感傷に浸ってしまうほど、クラスの反応がリアルでした。


スイッチの入ったときの山科がかっこいい。怒濤の指示出しは、読んでいるだけで背筋が正されてしまいます。

彼がスイッチが入れられる環境にあるとき、そこには互いに送り合うGIFTがあったのだと思いました。

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