終わってみれば、そいつはGIFT
- ★★★ Excellent!!!
クライマックスの文化祭までは本当に色々あって、どうなることかと思うのだけど、終わってみれば、結局良いヤツばっかりなのだった。
彼らと同世代だった頃を自然と思い出すと、募るのは後悔の念。
富樫や森園のように熱くなれていたら、
山科のように自分を貫けていたら、
美咲のように強い気持ちを持てていたら、
そうでなくても青木や佐々木のようになれていたら。
あの頃の思い出が不完全燃焼なのは、全部途中のまま終わってしまったからなのかもしれない。最後まで正直になれず、向き合うことができなかったからなのかもしれない。
そんな感傷に浸ってしまうほど、クラスの反応がリアルでした。
スイッチの入ったときの山科がかっこいい。怒濤の指示出しは、読んでいるだけで背筋が正されてしまいます。
彼がスイッチが入れられる環境にあるとき、そこには互いに送り合うGIFTがあったのだと思いました。