あなたが出会うなかで最も魅力的な古代日本の物語がここに

日本人ならば誰でも一度はその名を耳にし、雄大な時代への畏敬と憧憬に胸を躍らせたことはある弥生時代。「女王の名」は己が命を燃やしながらも大切なもののために生き、時に雄々しく、時に気高く、時に悲しく、そしていずれも美しく散っていった者たちの物語です。
作者さまの緻密な知識と確かな文章力で裏打ちされ、支えられた物語の、凄まじいまでのエネルギー。滾る熱は読者である私たちをも呑みこみ、物語に引き込みます。
私たちの祖先が生きた古代が、こんなにも横溢する生命の清らかな力に溢れていたとは思わなかった。女王がマヒロに彼女の名を告げるまでは。

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