読みごたえのある壮大な古代日本英雄譚

 熱くのめり込めるストーリーです! 

 弥生時代という資料の少ない時代を表現するにあまりある作者様の深い歴史知識と
、それに加味された想像力は素晴らしく、生活や戦の様子が目に見えるように伝わってきます。
 ストーリーのそこここに挟まれる作者の雑学も面白く、しかも本筋を邪魔することなく挿入されているのも良かったです。
 クニ作りにかける人々の情熱が、その熱さが伝わってきます。それぞれの立場、それぞれの思い。違う立場からみる世界観とそれぞれの正義。深く考えさせられます。
 そして戦闘シーンの熱さがまた素晴らしい! 戦そのものの熱さとその背景の人々の思いが重なって、ぐいぐいひきこまれます! 
 そしてラストにタイトル回収。いや、再回収というべきか? なんともありふれた言葉ですが、鳥肌がたつ感じ。
 
『闇でよい 恐れるな』というこのキーワードも心惹かれました。

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