赤無垢の花嫁

作者 作楽シン

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★★★ Excellent!!!

 結婚式を迎える花嫁、伝統の結婚式、心に残る感情……和の空気に縁取られたそれらが見事に合わさり、過不足なく物語を表現し、結末を導いていると思います。こういう和風作品は大好物です。
 感情を詳しく重ねて書いていないのに、主人公が抱いた感情のどろりとした深さがそれとなく伝わって、確かにこの人鬼の花嫁だわ、と思いました。嫁ぎ先がわからないままなのもいい。そんな結末の想像の余地があることも、この作品の魅力じゃないでしょうか。

★★★ Excellent!!!

地元に伝わる昔ながらの風習のために、記念すべき結婚式で「白無垢」ならぬ「赤無垢」を着なければならないことが不満な主人公。だが、彼女が結婚について抱える不満は、それだけではなかった……。

非常に端整な筆致で綴られる人間の業を描写したお話です。ラストの余韻に、戦慄しながら魅了されてしまいました。

★★ Very Good!!

女性ならわかる憎悪が、ひしひしと伝わってきます。
もしかしたら自分でも同じように願うかもしれないという恐怖もありました。

残酷描写はないのに人間の腹黒さがむき出しで、結末がどうなるのかとワクワク読み進められます。

手軽にハラハラドキドキを体験できる物語でした。

★★★ Excellent!!!

 その地方では、花嫁は厄除けとして、赤無垢を身につける。鬼に襲われないように――。
 鬼よりも、恐ろしいのは人。端正な文章で紡がれる、良質なホラー。