概要
主人公 佐久間 らんま 新卒で入社した会社が倒産、30代で介護職として働くがうつ病になる。うつ病で退職し実家に戻る。だが、病気が治ってきたころに前の上司から正社員にならないかと言われて出戻り就職することになる。
施設長 河村 誠
大学の友人 松岡 かずお 性格は情熱的
生活相談員 兼 上司 大谷 みき 女性のいざこざでゆりかもめを退職 性格はドライ
生活相談員 田中 男性 性格は楽観的
生活相談員 前田 子持ちシングルマザー 子供が受験生 元夫は介護職員で浮気が原因で離婚
性格はスーパードライ。認知症のおばあさんと娘と一軒家に住んでいる。
アキラ 前田さんの娘。大人びた少女
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!フィクションですよね? とききたくなる。
介護職は本当に過酷です。都会の事情は分かりませんが、地方になると御年輩の方が多く、若者がいないので、とても過酷だと思います。家族の介護ですら大変なのに、血のつながらない御年輩の方を介護する。しかも笑顔で、優しく。小生にはとても務まらない仕事だと思いました。だからこの作品を読んだ後、「これって、フィクション?」と思ってしまいました。もしかしたら、ノンフィクションなのではないかと思ったほどです。
ただ、仕事に優劣があるのか? という思いもしました。この作品の主人公は、仕事の優劣にこだわっています。しかし何を持って優劣をつけているのかが少し分かりにくかったです。
介護職を考えている人に、どれ…続きを読む - ★★ Very Good!!介護は国民全員が考えなければいけない問題ですね
私は医療従事者で、要介護者の方と接する機会も多いです。とは言っても、精々車いすを押したり道案内をしたりお話をしたりとかその程度です。それでも、高齢者の方との接するのは凄く気を使うし(耳が遠いから大きな声でゆっくり喋らなくてはいけないだとか)大変だと思います。
介護のお仕事は本当に重労働でありながら、賃金の面では全く割に合わないと思います。でも、高齢の方がどんどん増えていく今の時代では、介護士はもちろんそうでなくても目を背けられない状況になってきていると痛感しました。
それでも、人手不足だから誰でもこなせる仕事ではない。人付き合いや責任、自分のメンタルなど介護の厳しさを賃金の面だけではなく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!『全員が不幸』という日本の介護のシステム
読んでいる内に思いました。介護にかかわる人間全てが
日本人特有の『思考停止』に陥っているって。
この状態、僅かでも救いがあるなら『思考停止して一点突破を
図る』という『余計な事を考えない、思考停止ならではの
メリット』もあるのですが、介護の世界は『先が見えない
から思考停止して業務をこなす』という悪い面が噴出しています。
業界の悪い面を利用者から隠すために、思考停止して
溢れる思いは鬱病や集団苛め、新人への教育と言う名のイビリと
して現れる。
登場人物の皆さんや読んでいる私、もしかしたら作者様も、口に
出してはいけない『ある事』を思っているんでは。
決して口には出せません。でも、文中…続きを読む