リアリズムがありながら、時にウィットに富んだ口調で、介護業界の現実を巧妙に伝えてくれる作品です。とても読みやすくすらすら読めてしまいます。これからも楽しみにしています。
介護現場の実情、主人公本人の精神が徐々に蝕まれていく過程、周りの人々が壊れていく過程、全てとっても恐ろしい程リアリティに満ちています。現代のプロレタリア文学として評価されるべき完成度です。
リアル過ぎる。そしてリアリティは面白さ。だからこそ次々と読みたくなるお話。このようなお話を読む機会はあまりないのですが、楽しく読ませていただいております。
私は医療従事者で、要介護者の方と接する機会も多いです。とは言っても、精々車いすを押したり道案内をしたりお話をしたりとかその程度です。それでも、高齢者の方との接するのは凄く気を使うし(耳が遠いから大き…続きを読む
人は時には耐えきれないほどの苦しみを味わいながら、それでも前に歩き続けてきました。これからも、何かある、自分にも他の人にも何かあるけれど、目は前についているし、足は前に歩くようについている。
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