フィクションですよね? とききたくなる。

 介護職は本当に過酷です。都会の事情は分かりませんが、地方になると御年輩の方が多く、若者がいないので、とても過酷だと思います。家族の介護ですら大変なのに、血のつながらない御年輩の方を介護する。しかも笑顔で、優しく。小生にはとても務まらない仕事だと思いました。だからこの作品を読んだ後、「これって、フィクション?」と思ってしまいました。もしかしたら、ノンフィクションなのではないかと思ったほどです。
 ただ、仕事に優劣があるのか? という思いもしました。この作品の主人公は、仕事の優劣にこだわっています。しかし何を持って優劣をつけているのかが少し分かりにくかったです。
 介護職を考えている人に、どれだけこの仕事が過酷かという一つの指針になる作品です。

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