意味の砂浜

目には景色が映ってる

歩く人々、犬に猫

揺れる電線

横切る車

僕のこの目がとらえてる


耳には音が流れ込む

風、声、ざわめき

聴こうとせずとも聞こえてる


世界は情報であふれてる

望む望まぬ関係なくて

向こうが勝手に寄ってくる


目、耳、手

情報に触れた

その瞬間

僕にとっての意味が生まれる


あの電線は切れそうだ

今の女の子はかわいかったかな

この犬の毛はとってもやわらかい

自販機のジュースはなんだかぬるい


この体は意味が流れ着く小さな砂浜

今日も僕には無関係な意味がたくさん打ち上げられている


けれど無視はしないんだ

かすかに光る原石が

そこには埋もれているかもしれないから

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