2章 第1話 エプロンのスナイパー

 ひまわり祭りという園行事がある。

 毎年、夏休みに入る前に、園児とその家族を招待して行われる。

 普段の園行事などとは違って、この日は先生方が主催者で僕らはお客様。

 さまざまな遊びの部屋を用意してくれて、子どもたちは遠足よりも楽しみにしているくらいだ。

 スライム作り、ミニアスレチック、魚釣り、的当て、工作教室……。

 近隣の家庭にもチラシが配られていて、日頃の園の運営への感謝と今後の協力をお願いするという目的もあるらしい。

 大人向けには各家庭から集めた不用品の物品販売もあり、良質のものを低価格で購入できることからとても評判がいいようだ。

 当日が近くなるにつれて、ひまわり祭りに参加したことのある経験者が、いろいろな「コツ」を教えてくれる。

「とにかく早い時間に行かないと。後になればなるほど混んでくるし、物もなくなるから。絶対午前中がいいわよ」

「あと、お昼の時間帯は穴場ですよね。みんなご飯食べに帰るから」

「スライム作りは人気あるから、一番に回るべき」

 迎えの時間、子どもを待つ間の話題はもっぱらひまわり祭りだ。

 風花も普段はあまり幼稚園の話をしないのだけれど、最近は祭りのことをよく話す。年少組にとっては初めての祭りだから、先生が毎日少しづつ説明をしてくれているらしい。それにつれて子どもたちの気分もどんどん盛り上がっていく。

「小暮さん、いつ行きます? よかったら一緒に行きましょうよ」

 いつものように保護者同士で祭りの話に花を咲かせている輪の中で、近藤さんの奥さんが誘ってくれた。僕とふたりきりで参加するよりも、明日香ちゃんが一緒にいたら風花はきっと喜ぶだろう。うれしそうな顔を容易に想像できてたいして考えることもなく、ぜひよろしくお願いしますと答えようと口を開いたときだった。

「すみません、小暮さん。ちょっとよろしいでしょうか」

 声がして振り向くと、園長先生がいた。

「少しお時間をいただけますでしょうか。風花ちゃんは他の先生が遊ばせていますので、このままご一緒くださいますか」

 他の子どもたちが帰されていく中で、僕は先生方の部屋へ通され、奥の応接セットに座らされた。一体何だろうと心中穏やかではない。どうぞと出された麦茶のグラスに頭を下げると、向かいに腰かけた園長先生がおもむろに言った。

「申し訳ないのですが、ひまわり祭りのお手伝いをお願いできませんでしょうか」

「……お手伝い、ですか?」

「はい。実はひとつ、ゲームをしたいと思っているのですが、よろしければそこにお父さんのお力をお借りしたいという意見が出まして」

「はぁ……。何をすれば」

「いま子どもたちの間でテレビ番組の真似をして遊ぶのが、とても流行っているんです。鬼ごっこなんですが、水鉄砲を使ってやる……」

「ああ、「射撃中」ですか?」

「はい、それです」

 射撃中という番組は、有名タレントたちが賞金を懸けてゲームに挑む様子をドキュメンタリータッチで放送する番組で、子どもたちに絶大な人気がある。風花も大好きだ。

 ゲームの内容は単純だ。スナイパーと呼ばれるオニ役が水鉄砲を持っていてそれに撃たれたらゲームオーバー。タイムリミットまで逃げおおせれば勝者となって賞金を得られる。

 最初、僕はたいして期待もせずに風花の隣でテレビを眺めていたのだけれど、ゲームの中でのタレント同士の駆け引きや、途中で出されるミッションなど、人間模様が面白くて今では風花と一緒に必ず観ている。

「その、「射撃中」をしてあげられないかと思いまして。そもそも園には水鉄砲はありませんから、子どもたちなりに工夫して遊んでいますが、ルールがうまく決められずになかなかオニの子が変わらなくてトラブルになったり、走ってはいけないところで走って危険な場面があったりしているのです。どこかで発散させてあげたいという意見は以前から出ていたのですが、ひまわり祭りはいい機会なのではないかと思っています」

「……はい」

「それで、小暮さんにスナイパーの役をお願いできないでしょうか」

「僕ですか!?」

 ええ、と園長先生が微笑んだ。

「あくまで子どもたちが相手ですから、思わず本気を出してしまうような方にはお願いできないのです。その点、子どもと接し慣れていらっしゃる小暮さんなら、子どもたちの様子を見ながら相手をしていただけるのではないかと思いまして」

 いつもお世話になっている幼稚園のことだ。できる限りの協力は惜しまない気持ちでいたけれど、大勢の子どもを相手にしたゲームを仕切ることなど僕にできるだろうか。

「先生……たしかに僕は風花とは遊び慣れていますけれど、よそのお子さんたちを相手にしたことはありません。ゲームの性質上、どうしてもエキサイトしてくるでしょうし、僕ではうまく全員を楽しませてあげられないような気がします。もちろん、お手伝いできることはなんでもさせていただきたいと思っていますが……」

 園長先生は優しい笑い皺を乗せたままじっと僕の言うことを聞いていたけれど、ひとつ頷いてそうなんですよと言った。

「そうおっしゃってくださるだろうと思ったので、小暮さんにお願いをしたのです。大変なお願い事ではありますが、どうか引き受けてはいただけないでしょうか。私たちもサポートいたしますので、安全面のご心配はいりません」

「……わかりました。お手伝いさせていただきます」

 とても断れる雰囲気ではない。

 よかった、と居合わせていた先生方からも安堵の声がした。

 僕はといえば内心、大きなため息をついていたのだけれど。




「パパ、スナイパーやるの!?」

「そうだよ」

 すごい! すごい! やったー!

 明日はいよいよひまわり祭りという日の夜。

 話すのはできるだけ間際がいいだろうと思って、僕はお風呂の時間に風花にスナイパーをすることになったと伝えた。僕にしてみれば、ひまわり祭りを一緒に楽しめないことを詫びるために話したつもりだったのだけれど、風花は聞いた途端に大喜びした。湯船のお湯がざぶんざぶんと波打ってこぼれるくらいに、きゃあきゃあ騒ぐ。

「パパがスナイパーだと、お祭り一緒に回れないけど大丈夫なのか?」

「明日香ちゃんといくもん。パパ、がんばってね!」

 拍子抜けの反応に、ふと一抹の寂しさを感じてしまい苦笑する。

 まだ親離れ子離れという時期ではないように思っていたけれど、こんなふうに少しずつ、子どもは親から離れていくのだろう。

 親もまた、一緒に成長していかないと取り残されてしまいそうだ。

 気が付いたらずうっと向こうに風花がいて、どこを向いているのかも何を考えているのかもわからない……そんなふうにはなりたくないものだと思う。

「よし、頑張るか」

 ばしゃっとお湯を乗せた両手で顔を包んだ。

 こうなったらもう腹を決めて、僕も楽しまなくては。

 寂しがるとばかり思っていた風花はこんなに喜んでいるのだ。あとは僕が精いっぱいやるだけだ。

 当日がほぼ晴天とわかり、場所は園庭に決定していた。

 遊具をダンボールやビニールシートで覆い、隠れる場所が作られた。衝突や転落を防ぐために先生方が工夫したものだったけれど、できあがってみるとまるで工事現場のような、なかなかいい雰囲気だ。

 準備のために早く出なくてはならない僕に代わって、近藤さんご一家が朝から風花と一緒にいてくれることになった。

 誰かに風花を託すのは初めてだ。

「楽しみにしてますから。頑張ってくださいね」

「風花ちゃんのことは、責任を持ってお預かりしますからご心配なく」

 ありがたいご夫婦の言葉に送られて、僕はたぶん人生で二番目に緊張しながら園に向かった。一番はもちろん、祥子の実家に「お嬢さんをください」と言いに行ったときだ。

「お待ちしていました。今日はお世話になります」

 園長先生に丁寧に頭を下げられ、恐縮しながら支度をする。

 テレビのスナイパーは黒いスーツに黒のサングラス姿だから、はじめは僕もそれに近い服装をしようと思ったのだけれど、さすがにこの暑さの中で激しく動き回るにはスーツはきつい。先生に相談してみたら数日後にスーツの柄のついた黒いエプロンを渡された。

「市販されてはいないんですよ。専用のカタログがあって、変わったエプロンがたくさんあるんです」

 まるで一部だけ本当にスーツを着ているようなクオリティーに、思わずどこに売っているんですかとたずねたら、担任の先生が笑って言った。

 白いTシャツの上に着ると、なんだかおかしなカフェの店員みたいになってしまう気がするけれど、よしとしてそこにサングラスをかける。頭には中折れ帽の形の黒い麦わら帽子。

「いいじゃないですか! マイケル・ジャクソンみたいですよ!」

 先生たちににこやかに言われ、そうでしょうかと苦笑する。マイケルじゃ困るんだけれど。

「園庭には交代で職員を置きます。何かありましたらすぐに対応しますので、小暮さんもいつでも声をおかけください」

「わかりました。よろしくお願いいたします」

 そろそろ玄関にひとが並び始めている。

 今日は快晴だ。

 青空に太陽が元気いっぱい輝き、園庭はすでにくらりとするほど暑い。

 大きなタンクのついた水鉄砲も先生方が探してきたもので、水の勢いは弱いが長時間撃つことができるタイプだ。

 ひととおり園庭を歩き回り、危険なものがないかチェックしながら、自分の走るコースをイメージする。

 そうこうしているうちに、あっという間に時間がきた。




 幼稚園の先生はすごい。

 僕は大騒ぎしながら走り回る猿軍団のような子どもたちを追いかけながら思う。

 幼稚園の様子を思い描こうとして、たとえば風花が20人くらいいたらなんて考えたことがあるけれど、そんなものは現実を見ればひどく可愛い妄想だった。

 びっくりするほど多種多様な子どもがいて、それらがぶつかり合って予想もしないような出来事が起こる。

 大袈裟かもしれないが、まるで太陽系の始まりを見ているようだ。

「あたっ……」

 それは突然だった。

 ふくらはぎに痛みを感じて振り向くと、男の子がひとり僕の足を蹴飛ばしていた。

「ばかやろー! ちくしょー!」

 あらゆる暴言を吐きながら、僕の足を蹴り続ける。

 小さな子どものすることだ。こんなこともあるだろう。

 やり過ごそうと、僕は少し走る速さを上げて他の子どもたちを追いかけた。

 けれど、その男の子は執拗に僕への攻撃を続けてくる。

 テレビではスナイパーへの攻撃などしているタレントはいないし、そういうゲームではないことは一目瞭然で、風花でさえも理解している。

 幼稚園で大流行している遊びならなおさら、この子がルールを知らないはずはないだろう。

 とうとう、やめなさいと言いかけて、僕はつと言葉を飲んだ。

 男の子は真剣な顔をしていた。

 悪戯をしている子どもの顔じゃない。

 まるで必死になにかと闘っているような表情に、僕は思わず動きを止めた。

 気付いた先生が駆け寄って来ながら、ちらりと腕時計を見て大きな声を上げる。

「少しお休みの時間にしまぁす! みんなお水を飲んできてくださいね。長い針が5になったらまた始めますよ!」

 何事だろうとこちらを向いていた子どもたちは、園庭の隅で見学をしていた親と一緒に室内に戻って行った。

「孝太くん、どうしたの?」

 先生が僕に会釈してから、そっと男の子に声をかける。

 孝太と呼ばれた男の子は黙ってうつむいた。

 逃げるでもなく、騒ぐでもなく。

 ただ、じっと。

「あの……家のかたは」

 先生は小さく首を横に振った。困ったような色が浮かぶ。

 事情があるのだろう。

 僕の前で小さな体が下を向いている。

 びっしょり汗をかいたまま、ぐっと下を向いている。

 気付いたら頭を撫でていた。

 短くて硬い、風花とは全然違う手触りが、僕の手のひらでちくちくと踊る。

「いいキックだったけど、ルール違反だな」

 少し、びくっと頭が動いた。

 僕の低い声が怖かったのだろうか。

「……はぁ、それにしても暑いね。僕は小暮祐輔っていうんだ。風花のパパだよ」

 しゃがんだら、ちょうど目の前に気の強そうな顔がきた。

 エプロンのポケットに入れていたミニタオルを出して、孝太の汗をぬぐう。

 嫌がられるかと思ったけれど、彼はされるままになっていた。

「そんなに元気があるならさ、ちょっと手伝ってくれないかな」

 許可がいるだろうか。はっとして顔を上げると先生は微笑んだ。

 いいようだ。

「僕と、スナイパーをやらないか?」

 初めて孝太と目が合った。

「オレがスナイパーやんの?」

「そう。僕と一緒にね」

「なんで?」

 警戒しているような目だった。

 そして、かたく冷えた目だった。

 風花だったら……。風花ならすぐに大喜びするだろう。

 きらきらした目で、話にのってくるだろう。

 この子は、どうしてこんな目をするんだろう。

 ふと、さっき僕に向かってきていたときの表情を思い出す。

 蹴り飛ばしていた僕の向こうに見ていたものは、なんだったんだろうか。

 それが、この子の目をこんなふうにしているのだろうか。

「やりたくなければやらなくていいんだよ。ただ、そろそろ相棒がほしくなったんだ。ずっとひとりで走りどおしだったから」

「あいぼうって、なんだよ」

「一番の仲間、かな。どう? 僕の相棒になってくれる?」

「べつに……なってもいいけど」

「よかった。じゃぁ、よろしく。そのかわりちゃんとルールを守って。スナイパーがルール違反したら、ゲームにならないからね」

「……わかった」

 仏頂面で頷くと、僕の差し出した水鉄砲を受け取る。

「重くない?」

「こんなのへーきだよ」

「よし、作戦を立てよう」

「さくせん?」

 近くにあった棒を取って、地面に図を描いていく。

「僕はここから、こう走るから。孝太くんは、こっちから撃つ。どうだ?」

「いいよ」

「よろしくな。相棒」

 僕は帽子を取って彼にかぶせた。

 入れ替わる子どもたちと違って、スナイパーはずっと園庭だ。ある程度で孝太を休ませるつもりではいたけれど、強い日差しの中で帽子もないんじゃ心配だった。大きすぎるかなと思った帽子は、案外うまい具合に顔まで隠すことなく頭にとまっている。

「かっこいいじゃないか」

 ほんの少し、むずむずとしたような笑みが浮かんだ。

 グーを出してみると、小さなグーがタッチしてくる。

 相棒は実に優秀で、僕はぐっと走る量が減った。

 孝太はきっと運動神経がとてもいいのだろう。すばしっこく走り回る姿はまるでサッカー選手のような動きで、ときおりフェイントまで織り交ぜる。名札の色は年長組の色をしていた。来年、小学校の体育でヒーローになるかもしれない。

 この姿を家のひとが見たら、きっと喜ぶだろうな。

 今日は来ていないというけれど、よほど忙しい方々なのだろうか。

「ゆーすけ、そっちいった!」

 ふたりで懸命に走り回っているうちに、いつの間にか名前の呼び捨てになっていた。僕も、大人を呼び捨てにするものじゃない、なんていうのは頭からすっかり飛んでいた。年齢も立場も関係なく一緒になにかに夢中になるのは、純粋に楽しい。風花以外のよその子どもとも、こうして心を大きく通わせることができるなんて思いもしなかった。僕にとっては新しい発見だった。

 そして同時に、孝太の顔が徐々に強烈な輝きを放っていく様を、生まれたばかりの星を見つけたような気分で見た。鮮烈な驚きと喜びだった。

 子どもの内にある強いきらめき。

 風花のきらめきとはまた違う、孝太だけのきらめき。

 ひとりひとりにこうして、その子どもだけの光があるのだろう。

 たとえすぐに見えてこなくても、どの子どもにも必ず。

「ゆーすけ、いけぇ!」

 孝太の声がする。

 僕の構えた水鉄砲が水を吹く。きんと光る粒たちが数人の子どもたちにかかり、きゃぁっと高い悲鳴があがる。

「やったぁ!」

 孝太が笑った。

 きらめきが弾けた。

 まるで孝太を覆っていた何かが、砕け散ったように。

 やがて。

 ひまわり祭り「射撃中」終了の放送が流れ、園庭の先生が子どもたちにゲームが終わったことを言ってまわり始めたとき。

「ゆーすけ!」

 向こうから僕にむかって孝太が走ってきた。

 僕は、孝太は僕に抱きつこうとしていると感じていた。

 だから待っていたのだ。

 勢いよく飛びつく体を受け止めるために、準備をしていたのだ。

 きっと風花ならそうするから、孝太もそうだと思ったのかもしれない。

 けれども小さな弾丸は、僕の目の前で急停止した。

 しゅんと熱が立ち消えて、孝太の目がやり場のないものをどこかに置こうとするようにさまよう。

「おつかれさま」

 迷いはなかった。

 嫌がられたらごめんと言ってやめればいい。

 ぎゅっと、僕は孝太を抱きしめた。

 お互いに汗だくで気持ち悪いだろうなぁとも思ったけれど、どうしてだか、本当にどうしてだか、いまは抱きしめなくてはならないような気がしたのだ。

 孝太はじっとしていた。

 風花のようにぴょこぴょこ跳ねたり抱きしめ返したりすることもなく、嫌がってもがいたり蹴とばしたりすることもなく。

 ただじっと、驚いているとも安心しているともつかないような脱力で、僕に抱きしめられている。

「優秀な相棒で、すごく助かったよ。ありがとう」

 体を離して、そっと肩に手を置いて微笑むと、孝太が顔を上げた。

「たのしかった」

「そうか」

「すげぇ、おもしろかった!」

「そうか。そうだな。僕もおもしろかった」

 小さなグーが差し出されてきて、僕はそこにコツンとグーを合わせる。

 汗に砂が張り付いて、浅黒い肌に白やグレーの粒が乗っていた。

 大小ふた組の、砂にまみれたよく似た拳。

 孝太の瞳がきらりと光った。



 

 「射撃中」は怪我もなく無事に終わり、なかなかの好評だったと先生が教えてくれた。

 エプロン姿のハリボテスナイパーも子どもたちには人気だったらしく、迎えのときに大勢の子どもが寄ってきてくれて風花は得意げだった。

 けれど、思わぬところからクレームが来たのはそれからしばらくたってからのことだった。

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