コントにはおかしみとかなしみがある

今作、拝読して好きな某二人組のコントを思い出しました。合間合間に挟んだ言葉の解説と、言葉を踏襲した展開、そして物語に漂う切ない雰囲気が思い起こさせたのでしょう。
小品であるにも関わらず、犬が人に責任を持つという〈おかしみ〉、失ったことすらまだ気付いていないという〈かなしみ〉が織り込まれていて見事でした。創作物ってかくあるべきだよなあ、と思います。かなしいことをかなしい、というだけでは書く意味がない(と、個人的には考えています)。
素敵な作品でした。

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