とにもかくにも本編を呼んでくれと言いたくなる一作。おおくを語るとただのネタバレになってしまうので、一言だけ明言しておくとすれば、私はこの物語に心を〝射ぬ〟かれたのである。
オーケイ! それじゃあ、もう一度説明するね! ぼくは雪車町地蔵。 いままで9年間、カクヨムにたったひとりの〝そりまちじぞう〟さ。 あとは知ってるだろう? ホラ…
犬は人間が散歩させるもの。そう思ってはいませんでしたか? この物語では、犬が子供を散歩させている。その犬の視点は、まるで我が子を見守る親のようで、とても優しい。 そしてこの物語には「いぬ」とい…続きを読む
この作品は、言葉を深く「想う」物語だと考えます。言葉は、意味や用法といったようなものだけの存在ではないと、改めて感じました。言葉は感動・思考に深く結びつき、言葉によって描かれるその世界は、考える…続きを読む
今作、拝読して好きな某二人組のコントを思い出しました。合間合間に挟んだ言葉の解説と、言葉を踏襲した展開、そして物語に漂う切ない雰囲気が思い起こさせたのでしょう。小品であるにも関わらず、犬が人に責任…続きを読む
あの日、関東の電車すら止まった日。その時にあの場所にいた人々の、その日からの今まで。そして、失われた数々のものを背負って生きて来た今まで。その日赤ん坊だった子も、ひらがなを読めるくらいにまで…続きを読む
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