あの時を過ぎて、今は。

あの日、関東の電車すら止まった日。
その時にあの場所にいた人々の、その日からの今まで。
そして、失われた数々のものを背負って生きて来た今まで。

その日赤ん坊だった子も、ひらがなを読めるくらいにまで成長しました。
でも、あの日から帰って来ない人はいて。


共に悲しみを分かち合うこと、それを続けていくこと。
同じような被害にあう人たちを、出さないこと。
風化させてはいけないはずのことを、思い出させてくれました。

涙なくしては読めませんでした。
心を平らかにして、読む作品だと思います。

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