手のひらに刻まれた道筋。その道筋は、未来は変えられる。

 代償を要求する賢者の手。もしも、わたしが手にしたらと考えてみるけど、答えは出ない。とても難しい問題だ。

 でも、この主人公は大きな代償を払って、誰かのために賢者の手で未来を占い続ける。
 ……なかなかできない。

 贅沢な暮らしが始まっても、貧乏性が抜けないとか言い訳している彼でなくては、変えられなかった未来だっただろう。

 失ったものはあまりにも大きかったかもしれない。でも、きっと彼なら、彼だから、取り戻せる。そんな安心感を与えてくれました。

その他のおすすめレビュー

笛吹ヒサコさんの他のおすすめレビュー685