概要
私たちの「嘘」を、どうかあなたへ
僕たちは今を必死に生きながら、過去に縛られ未来を願う。
私だけが知っていてあなたが知らない、
あなただけが知っていて私が知らないこと。
それだけじゃない。
決して口には出せない後悔と懺悔を、皆が抱えていた。
***
高校最後の夏。本当なら、青春に恋愛に忙しいはずで。
想いを寄せる彼。
この世にはいない親友。
心を塞いだ生徒会長。
この三人と自分とを結びつける"手紙"を私は持っている。
ずっとこのままで良いと思っていたけれど、
もう終わりにしよう。
そろそろ区切りをつけなければならない。
だけど、真実を知ったなら、
知らない方が良かったと思ってしまうだろうか。
私だけが知っていてあなたが知らない、
あなただけが知っていて私が知らないこと。
それだけじゃない。
決して口には出せない後悔と懺悔を、皆が抱えていた。
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高校最後の夏。本当なら、青春に恋愛に忙しいはずで。
想いを寄せる彼。
この世にはいない親友。
心を塞いだ生徒会長。
この三人と自分とを結びつける"手紙"を私は持っている。
ずっとこのままで良いと思っていたけれど、
もう終わりにしよう。
そろそろ区切りをつけなければならない。
だけど、真実を知ったなら、
知らない方が良かったと思ってしまうだろうか。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!互いを想い合う美しい気持ちが生み出す感動をぜひ!
初めの手紙に惹き込まれ一気読み。作者様の文章が綺麗で、読む手を止められませんでした。物凄く読みやすいです。
キャラクター達それぞれの抱えている想いが主軸となっており、丁寧なプロットと描写力により、奥深い物語に仕上げられています。
キャラクター達は普通の高校生よりどこか大人びた雰囲気を纏っているように感じられるのですが、その背景がひとつひとつのエピソードで確実に掘り下げられており、どのキャラクターの葛藤にも納得が出来、胸に沁みました。
それ故に、絶妙なタイミングでくるりと物語が回転した瞬間には、ハッと息を呑みました。想いは交わって、繋がって、続いていく。切なくもどこか美しく、これから先キ…続きを読む