ある日突然、自分が虫になっていたら?そんな話を一人の男性の目線で書いたお話です。ヤスデ。きっと困るだろうなぁと、そのまま文中で主人公が直面する困難が描かれています。この後は? とつい気になってしまう物語でした。
pixivカゲロウプロジェクトにて受賞。カゲロウデイズ ノベルアンソロジーIIの執筆陣に名を連ねる(‐anotherdaze‐もう一つのカゲロウ)。 電子書籍…
主人公が幸せなら、もうなんでもいいと思います。虫嫌いでもこれなら読める。優しく清潔なヤスデ人間でした。こんなSF見たことありません、斬新過ぎました。謎の感動すら覚えます。
淡々と当たり前のように進んでいく物語。異常事態も度を超すと、自然なものになってしまうのだろうかと思わせられました。一大事をごく当然に受け入れる世界に、一種の狂気と優しさを感じた。
変身のグレゴール・ザムザは不幸を受容し諦めて死んだ。あれを初めて読んだ時、僕は全ての表情を失った真顔になったものだ。けれど、このヤスデ人間を読んだ後の僕は今、ニヤニヤと笑っている。明日起きた…続きを読む
人はどんな姿に成り果てても、人間でいられるだろうか。たとえ、気持ちの悪いヤスデの姿であっても。本作は軽く読めるようでいて、その実人間とは何か?という鋭い問いを読者に突きつけてくる。どんな条件が…続きを読む
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