まずは、「ひとり1つの最高傑作」企画への参加、ありがとうございました。
料理をテーマにした小説を読んだのは、これが2作目だと思います。それも1作目の方はSFだったので、純粋に料理のおいしさを表現している小説に出会ったのは初めてのことです。そして、その初めてがこの小説で良かったと思います。
料理の表現については下手に私がレビューしてもお目汚しになるだけですからやめておきましょう。
一番やられた、と思ったのは、フルコースを1日に例え、メインはその日やるべきこととしたとき、主人公がパンを拒んだシーンですね。タイトルが「フルコースの途中で」だったのも納得がいきます。言葉遣いは平易なものの、しっかりと成熟した雰囲気のある文体に安心感すら覚えました。
いいものを読ませていただきました。ありがとうございました。