フルコースの途中で

作者 アキラシンヤ

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★★★ Excellent!!!

料理の描写がとても上手。こんな時間(00:07)に読むものじゃなかった。お腹が減ってしまった。
また料理だけではなく、切ない切ない恋の物語も重なり合っていたのが良い。料理がひどく美味しそうな反面、彼女と食べれていたら……という想像が膨らんで切なさを増長させる。
とても良い話でした。

★★★ Excellent!!!

と言うのは、大げさすぎるかもしれませんが、このご老人の人生に似ているような気がしました。

噛み締めながらしっかりと食べていく様子が、愛しい人との思い出を噛み締めているようで、ウルッとしました。

まだ、彼の人生の途中だと思いたいです。

★★★ Excellent!!!

レストランに現れた1人の老人。しかし、2人分の注文をお願いする……

恐ろしいほど詳細で叙情的ですらある食べ物の描写は、食事前に読むと否応無く空腹を刺激します。

食べながら回想する、対面の相手の思い出。その嬉しさと寂しさに、今度は涙腺が刺激されることでしょう。

美味しいものを想い人と食べる。そんな人生の至福を、どうぞ味わってみて下さい。

★★★ Excellent!!!

私にはとっては、いつも隣にいる彼女のもとで、、、
最高に引き込まれる感動飯テロ作品です。読み始めの頃と最後では心境が違いました。多分夜に一人で見たら泣くかも

★★★ Excellent!!!

レビュータイトルは、作中からの引用です。
食前酒、オードブル、スープ、メイン料理等が、独自な、素敵過ぎる表現で描かれ、途端に引き込まれます。
実際に食べたような感覚を味わい、舌鼓を打つ自分がいました。

そのフルコースを味わう背景とは……

コース料理と共に明かされていく特別な「私」の背景、想い。
心に残る素敵で切ない体験をさせてくれる物語を、是非多くの方にも、料理と共に味わっていただきたく思います。

★★ Very Good!!

比喩が西洋的でフランス料理らしい感じがしました。情景も想像しやすく、料理の描写も細かくて読みやすい文章です。落ちが切なくて心に響きました。

★★ Very Good!!

最初は主人公の失恋かと思った。しかし読み進める内にそうではないと判った。判ってしまったと言うべきか。
この作品に並ぶ料理の数々、その丹念な描写は、著者の下ごしらえの賜物だろう。
かつ、それよりもなお主眼を置くべきは「彼女」と主人公の関係だ。
もう逢えない人と、彼は語らいながら料理を、酒を味わう。
そのラストは、切なくも温かい。

★★ Very Good!!

 まずは、「ひとり1つの最高傑作」企画への参加、ありがとうございました。
 
 料理をテーマにした小説を読んだのは、これが2作目だと思います。それも1作目の方はSFだったので、純粋に料理のおいしさを表現している小説に出会ったのは初めてのことです。そして、その初めてがこの小説で良かったと思います。
 料理の表現については下手に私がレビューしてもお目汚しになるだけですからやめておきましょう。
 一番やられた、と思ったのは、フルコースを1日に例え、メインはその日やるべきこととしたとき、主人公がパンを拒んだシーンですね。タイトルが「フルコースの途中で」だったのも納得がいきます。言葉遣いは平易なものの、しっかりと成熟した雰囲気のある文体に安心感すら覚えました。
 いいものを読ませていただきました。ありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

とあるレストランを訪れた男性のお話。

彼のあらゆる感覚を通して語られる料理の描写が、素直にすごいと思いました。まるで自分がその料理を目の当たりにしているような。文字だけでここまで表現できるんだと、ただただ驚きです。

料理ってその味だとか、匂い、食感で記憶に残っていく。それが大切な人と、大切な日だったら尚更です。ちょっと切なさが添えられた、素敵なフルコースを楽しませて頂きました。

★★★ Excellent!!!

料理はひとを饒舌にする。
良い料理は心の内をも紐解く。
それは愛しくも、目の前にはいないひととの会話も、だ。
そんな奇跡の一幕。
読者は料理ではなく、文字で楽しむとしよう。一読を勧めます。

★★★ Excellent!!!

フルコースの味わいを、まさに筆舌に尽くしがたいであろうその味を、重厚な表現によって描き切っている。

しかもその味わいが、愛の表現となって物語に落とし込まれている見事な作品。

フルコースとともに奏でられた、円熟した大人の愛を、味わいたい方におすすめの作品です。



★★★ Excellent!!!

描写が見事です。作者様の技術力には感嘆するばかりです。
料理ひとつひとつの繊細な描写、そして向かいの席に座るはずだった「在りし日の彼女」。
それはとても繊細で、そして哀しい。
主人公はずっとこの日を待っていたのか。
作中から読み取れるのは、その長い年月。
そこには、「愛」が感じられます。