概要
冒涜的な神々の信徒を滅ぼすため彼は狂気に侵され忌まわしき力をふるう
山陰の漁村、龍蛇集落に住む高校生、真島御華子は一人の美しい青年と出会う。御子神省吾と名乗る彼が訪れてから、しだいにいままでこの辺鄙な集落に隠されていた世にもおぞましい秘密が明らかになっていく。謎の黒衣の女。蛇権現。人魚顔。海神の血をひく人々。九頭龍権現。そして「人魚」。惨劇から事態はエスカレートし、公安警察、自衛隊の特殊部隊、さらにより強大であまりにも冒涜的な「神々」の争いにまで省吾と御華子は巻き込まれていくのだった……。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!本格的現代伝奇小説! クトゥルフを知らない人も是非!
クトゥルフの因子を濃厚に受け継ぐ作品ではありますが、知らない人であっても「古き因習に縛られた村を舞台にした伝奇ホラー」として楽しむことができます。
これは読み手がクトゥルフを知らないことが前提となっている初期の作品を参考にして書いた結果だと思います。純粋なホラーとして質が高いのです。作者様のこういったスタイルが生み出す作品の魅力は、クトゥルフが世界に広がっていったように、クトゥルフを知らなかった貴方の内側にも浸透していくことでしょう。
読んで下さい。貴方も外なる神々の息吹を感じ取れること間違い無しです。
雰囲気的には只のホラーでは終わらないと思われますが、ともかく楽しみにして…続きを読む