『第11話 神楽坂』に関して言えばストレートにメッセージが伝わってくる作品で、普通とか楽だとか、なんかもうくそくらえって気分になりますよねっていう。自棄を起こしたいわけじゃないけど、特殊でレアな人生はラクナワケガナイ。それをどう楽しむかが、価値を決めるんだろうなと思いました。読むのは一分。されど読後に思いを馳せる時間は人それぞれ。
思わず吹き出してしまう話から、しみじみとする話まで多彩な短編がずらりと並んでいます。ちょっとした隙間時間を、楽しく過ごすのにぴったり。かくいう私も、食事をしながら読了させていただきました。難癖で始まる冒頭は、読み進めるごとに味が出てきて、それだけで笑ってしまう。なのに、内容はシュールだったりと、短いながらも飽きさせない展開が見事な作品です。運動会のお父さんの格好とか、さらっと書いてそのまま流す。ええ?そこ、スルーなの?柳沢慎吾のモノマネの練習?え?冒頭の怪しい雰囲気は?と、ツッコミどころも満載。手軽に読めて、本当に面白かった!
独特な文体と言葉遊びで描かれるシュールなお話の数々。この世界観は唯一無二、終いには感動すら覚えます。スルッと読めてしまいますのでぜひとも。
もっと早くこの作品の存在に気づきたかった・・・
スラップスティックかつシュールな物語が楽しめる掌編集です。スピード感のある展開で、ついつい一気読みしてしまいました。各エピソードに登場する人物の掛け合い会話も絶妙で、ところどころ思わずクスッと笑わされます。それにしても、「眼他理科小学校」をはじめ、「桃尻病院」やら「脇汗メキル」やら、作中の固有名詞のネーミングセンスが凄まじい(笑)。
「くすり、と笑える」などではなく…気づいたら涙が出てました、私。文字を追いながらこんなに「面白い」と感じたこと、あまりありません。そして、最後にまた、静かに涙が滲みます。文字を追うのがこんなに楽しいことを、教えてくれます。大勢の人に読んで欲しい作品です。
一気に現在更新分の8話まで読みました!いったいひとつの話の中で、何回仰天したことでしょう。個人的にお気に入りは深夜病棟です。何度も独り言でツッコミをいれさせていただきました。こいつは本当にすげぇぜ。ああ、決して電車の中で読んじゃいけませんよ(笑)
totally fuckin' awesome!!一枚のヤバいアルバムを聴いているような感覚で読み続けました。完結お疲れ様です。もっともっとこの世界に浸っていたかった。また読みにきます。紙の本で何度でも味わいたいです。
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