10年後。東京は、仮面のヴィジランテが実在する街になる。 下村智恵理
最初の敵は、旧友を自殺に追い込んだいじめ犯。最後の敵は、東京で暗躍する国際テロ組織。
2020年代の東京。今と同じだが、少し違う時代。
マスクとフードを被った17歳の少年は、鍛えた拳と内に秘めた黒い怒りを武器に、変化し続ける都市に忍び寄る悪と戦う正義のヒーロー――"顔のない男"ブギーマン・ザ・フェイスレスになった。
ともに戦うのは、電子工作マニアにして三度の飯よりプライバシー侵害を愛する同級生、羽原紅子。監視カメラ、SNS、ドローン――ありとあらゆるセキュリティーホールを武器に彼女は犯罪者を追い詰める。
最初は学校という閉鎖空間を暴き、やがて彼らの敵は、教室に渦巻く悪意から、都市の平和を脅かすものへと変わっていく。個人が何にでもなれる時代に、少年たちは巧妙化する犯罪と戦うスーパーヒーローになることを選んだ。時代が望む限り、彼らは戦い続ける。ならばこの時代の何が、彼らを求めたのか?
これは"現代アクション"である。極大のリアリズムで贈る至近未来学園・スーパーヒーローアクション。
2017/06/05 第6話「忘れ得ずして忘却を誓う」④更新
(毎週月曜更新)
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目次
完結済 全145話
更新
- 第1話 顔のない男
- episode 1 "THE FACELESS"
- ①
- ②
- ③
- ④
- ⑤
- ⑥
- ⑦
- ⑧
- ⑨
- ⑩
- ⑪
- ⑫
- ⑬
- ⑭
- ⑮
- ⑯
- ⑰
- ⑱
- 第2話 其亦道也
- episode 2 "JUST THE WAY YOU ARE"
- ①
- ②
- ③
- ④
- ⑤
- ⑥
- ⑦
- ⑧
- ⑨
- ⑩
- ⑪
- ⑫
- ⑬
- ⑭
- ⑮
- ⑯
- ⑰
- ⑱
- ⑲
- ⑳
- ㉑
- 第3話 疾走
- episode 3 "LACK OF SPEED"
- ①
- ②
- ③
- ④
- ⑤
- ⑥
- ⑦
- ⑧
- ⑨
- ⑩
- ⑪
- ⑫
- ⑬
- ⑭
- ⑮
- ⑯
- ⑰
- ⑱
- 第4話 ザ・セカンド・フェイスレス
- episode 4 "THE SECOND FACELESS"
- ①
- ②
- ③
- ④
- ⑤
- ⑥
- ⑦
- ⑧
- ⑨
- ⑩
- ⑪
- ⑫
- 【予告】
- 挿話 羽原紅子 対 電脳探偵イノセント
- episode 3.5 "Barbara vs Cyber Detective: Innocent"
- ①
- ②
- ③
- ④
- 【予告】
- 第5話 連続強姦魔ドバト男
- episode 5 "FIRST AND SECOND"
- ①
- ②
- ③
- ④
- ⑤
- ⑥
- ⑦
- ⑧
- ⑨
- ⑩
- ⑪
- ⑫
- ⑬
- ⑭
- ⑮
- ⑯
- ⑰
- ⑱
- ⑲
- ⑳
- 【予告】
- 第6話 忘れ得ずして忘却を誓う
- episode 6(Final) "END OF DAYS"
- ①
- ②
- ③
- ④
- ⑤
- ⑥
- ⑦
- ⑧
- ⑨
- ⑩
- ⑪
- ⑫
- ⑬
- ⑭
- ⑮
- ⑯
- ⑰
- ⑱
- ⑲
- ⑳
- ㉑
- ㉒
- ㉓
- ㉔
- ㉕
- ㉖
- ㉗
- ㉘
- ㉙
- ㉚
- ㉛
- ㉜
- ㉝
- ㉞
- ㉟
- ㊱
- ㊲
- ㊳
- ㊴
- ㊵
- ㊶
- ㊷
- ㊸
- ㊹
- ㊺
- ㊻
- ㊼
- ㊽
- ㊾[終]
おすすめレビュー
★96
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★★★ Excellent!!!
少年たちが巨悪に立ち向かう時、ブギーマンの伝説が生まれる。 零井あだむ
ヒーローが生まれ、そして消えゆく伝説の始まりと終わりをこの目で見届けた事に対しての圧倒的読後感が、完結まで読み終えた後の胸に燃え上がるように広がっている。至近未来の東京を舞台に覆面ヒーロー「ブギーマン:ザ・フェイスレス」が様々な手段を駆使して戦うリアリティや、単純な善悪論で片付けられない社会悪と対峙するドラマの奥深さに、どこまでも惹きつけられる作品だった。
友人の自殺をきっかけに始まったヴィジランテ活動が、果ては国際テロリスト集団との壮絶な戦いにまで発展する。"顔のない男"「ブギーマン:ザ・フェイスレス」として戦う主人公、憂井道也と、卓越したサイバー技術を駆使した近未来的戦法で戦う奇人ヒロイン、羽原紅子のコンビが魅せる戦いの最中、学園生活や思春期らしい恋愛、新たなる仲間たちが入り乱れながら進む、主人公周りの人間ドラマも凄く魅力的だった。
現代にも通ずるインターネット社会の功罪、移民問題や3.11以後の社会不安から生まれたどす黒い巨悪に対し、如何に正義の鉄槌を下すかという問題に葛藤しながらも、高校生らしい思春期の青臭さで進んでいくドラマに引きつけられ、そしてブギーマンらの市街地戦闘や羽原紅子の仕掛けるサイバー戦には常に先の読めない、疾走感を覚える面白さがある。
リアリティある設定の中で道也の「敢えて覆面で視界を隠す」戦い方はフィクションらしい斬新さがあり、後に登場する…
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★★★ Excellent!!!
ヴィジランテとは崇高なのか、愚かなのか。現代において存在しうるのか。 道半駒子
非常に読み応えのある作品で、物語が展開するにつれぐいぐい惹きつけられます。
現代社会において罪は、それを裁く法が機能して初めて認定され、罰せられます。では法が定める範囲に届かないもの、罪だと認定されないもの、そもそも社会に露見することがないものはすべて罪ではなく、したがって罰を受けなくていいのか。そんな現代のどうしようもないやりきれなさがしっかりと描かれ、胸に迫ってきます。
人の悪意はいつでもどこでも存在していて、程度の大小に関わらず誰かを害している。そして小賢しい者はまっとうな追及の手を逃れ、安穏と悪事を繰り返し、人々を害し続ける――。そんな胸糞悪いやつらを見逃さず、まっとうでないやり方で罰を受けさせるため、主人公の憂井道哉と羽原紅子は奇妙な協力関係を結び、奔走します。それがなんとも痛快で、心から彼らを応援したくなります。息もつかせぬ巧みな戦闘描写、合間に交わされる軽快かつ秀逸な会話。読んでいて本当に快いです。
それでも悪を罰した後はいつもハッピーエンドとは限らないし、彼らが救った人々が全てまったくの善人という訳でもありません。ただ、理不尽に何かを奪おうとする者を彼らは許しません。
ヴィジランテとは崇高なのか、愚かなのか。複雑化した現代社会の中で、高校生という平穏を維持したまま存在し続けることができるのか。深刻な問いに彼らは正面から向き合い、時に悩み傷つき、足を止めな…
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★★★ Excellent!!!
彼らは悪を許さなかった。彼らは一切妥協しなかった。 クルスロット
近未来クライムヒーローアクション。
モチーフになったヒーローはいくつか浮かんだ。
それらを踏まえてもこの作品はとても面白く素晴らしい。
現実味のある巨悪。立ち向かうのは今作唯一のヒーロー。
この時点で個人的にはワクワクが止まらなかった。
数々のガジェットやハッキングの緻密な描写、現実に則した世界観、少し浮いた少年少女の恋愛模様なども特に魅力的だが、個人的に最も素晴らしいのは主人公ブギーマンフェイスレスの戦闘描写だ。その爽快感と確実性安心感は凄まじい。
ヒーロー好き、アクション好き、まあ兎に角読んでほしい。
間違いなく面白いから。
★★★ Excellent!!!
姿を見せぬ悪を裁くべく、一人の少年は顔を持たぬ正義の味方へ変わる。 カクヨム運営公式
武術を学んでいる高校生・憂井道哉。
ある日彼は同級生がいじめられている現場に遭遇したのをきっかけに、正体を隠した正義の味方として活動することを決意する。
初めは学校の不良退治という身近な問題からスタートするが、話が進むにつれ、暴力団やコリアン・マフィア、政治団体などが絡んだ事件に遭遇し、どんどん物語のスケールは大きくなっていくからたまりません。
ただの高校生が、そんな大規模な犯罪組織を相手に…
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★★★ Excellent!!!
冴える描写が像を結び、脳内に無貌のブギーマンが顕在する 南 ヱ斗
彼が躍動する様をこの目で見たい。
★★★ Excellent!!!
こんな作品を待ってました! RALPH novels
アメコミ映画が好きで日本にも『大人が楽しめるヒーロー作品』があってもイイのではと思ってましたが、この作品がその私の希望を満たしてくれています!
私もひっそりと執筆してますが到底及ばないですw