亜咲加奈

作者さんは誠実にそして丁寧に日々を積み重ねている方なのであろうことを想像できる一言集です。 心の中にしまった、誰かの優しさや思いやりを、こうして言葉にして世に送り出してあげていいの…続きを読む

書き手なら誰もがわずらう「PVや★増えてるかな病」を、軽やかに乗り越えた体験談です。 お昼ごはんを大切にする人は、自分も大切にしています。この重要さを知らしめた作者さんは素晴らしい…続きを読む

ヤブ先生は優しい、確かな腕をもつお医者さんです。 でも、過去に苦い思い出があり、そのことを忘れずにお医者さんを続けています。 魔法で何でも治しがちな最近のライトノベルの中で、この作…続きを読む

電話越しに聞いた好きな人の声を私は今でも鮮明に思い出すことができる。初めて電話をかけた時、その人がかけ直してくれた時、その時に交わした言葉を、この物語を読んで思い出した。 蒔人と紗…続きを読む

姿を見せない王妃の秘密を知った盗賊ヨハンが、秘密を解き明かすべく王妃側の軍人ミカや先住民のミンナと時に協力し時に疑われながらも奔走する。 ヨハンが泥臭く地道に悩んで試行錯誤する姿が…続きを読む

主人公は大雨の日、確かに「とんでもないこと」をしでかした。 しかしこの物語は謎解きではない。むしろこの謎はさして重要ではないことは、お読みいただければおのずとわかると思う。 自分…続きを読む

まず、靖難の変から南宋建国までを、顕仁皇后を主人公として描ききった手腕に敬意を表します。本邦初といってよいのではないでしょうか。 史実に基づき、陰惨な運命をこれでもかと描写し、裾に…続きを読む

謎の少女をめぐる物語を、情感あふれる格調高い筆致で描いています。作者さんは中国史をきちんと学ばれただけあり、緻密かつ精巧な情景描写も魅力です。

とかく評判のよくない、創作しても評価のつきにくい曹操あざな孟徳の伝記です。単なる生涯を追うだけではなく、人物同士の生々しいやり取りもあり、読みごたえがあります。

美しくかつ爽やかに女性同士の関係性を描いています。芸能人となり地元をロケのために訪れた友人に、主人公の想いが揺れ動きます。

まだ拝読している最中なのですがこれはレビューを書きたい！ この作者さんはとにかく文章がうまい。 タイトルもうまい。 そして読ませる。 まさに幕末ハードボイルドです。 たたみかけるよ…続きを読む

高校生が楽しいだって？ 冗談も休み休み言いたまえ。 この日記を読めば、わかるはずである。 そして私は、辛かった高校時代に出会った三国志に導かれ、ここにいる。つまりは産みの苦しみであ…続きを読む

文章がいい。これぞ純文学。施設出身の男女をあらゆる方向から描写する。緊迫感があるのになぜか暖かい。

遍歴職人のイェルクと悪魔のティルの珍道中に、ルターの宗教改革の力強い足音と異端裁判の不穏な足音が絶妙にからむ良作です。

読むと幸せになれる飯テロである。 私はまだまだ異世界ものは初心者である。 しかし、この作品には圧倒された。 食べ物をおいしそうに描いていて、きちっとためになる豆知識も豊富に入れ込ん…続きを読む

読み手に寄り添う、乾いた喉にしみ込むような語り口です。
的確なアドバイスが心に残ります。
ありがとうございました。
さー自分の作品を手直ししようっと(爆)

昭和の不良漫画やアニメ、特撮を思わせるサブタイトルに惑わされるなかれ。中身はしっかり正史寄りで硬派です。 後漢＝マンモス校、領地争い＝学園内の陣取り合戦にたとえてくれていますので、…続きを読む

単なる探偵ものと思うなかれ。 早乙女さんが依頼を解決するお話なのですが、予想外の斜め上につれていかれます。マスター、拓ちゃんそして泣きぼくろに読者も振り回されます。 たまに出てくる…続きを読む

きちんと構築された異世界転生ものです。だから安心して読み進められますし、何よりキャラクターがとにかく愛すべき魅力にあふれています。コミカライズまたはアニメ化されたら楽しみな作品です…続きを読む

柔らかく、温かみのある言葉でつづられた、ほっこりする「書くこと」のエッセイです。コメントも、コメントへの返信も、海乃さんはじめ書き手さんたちのお人柄がにじみ出て温かいです。まるでみ…続きを読む

若い書き手さんです。男の子と女の子の関わりを描いています。「痛い」描写や場面が、詩的な文章で淡々とつづられていきます。しかし最後まで目が離せない。ただの男女の物語というわけじゃない…続きを読む

根っからの曹魏ファンである私がハマった。この作品の魅力はずばり、「男」の書き方にある。すぐそばで体温やにおいを感じるような男たちばかりなのだ。正史をしっかりと読み込んで書かれている…続きを読む

全字書きが泣いた。よくあるあおり文句をパクりたくなるほど感涙必至です。作者さんの「本気」がそこかしこに表れています。ユーモアが効いた語りが何度読み返しても心地よいです。そして最後に…続きを読む