吉田ヒグラシ

※小説家になろう様にも掲載しています！

ある人物が自分に代わって弟を遣いに出す短いお話。タイトルは日本語で「けんじゃ」と読めば単に「見る人」「見物人」の意ですが、フランス語の voyant には幻視者や千里眼のニュアン…

旦那と息子の三人暮らしをしている「私」。 女性のやるせない気持ちをリアルに綴った掌編小説。

疲れた男のお話です。

星新一の「ショートショート」のように書いてみたい。とりあえず２０作ほど、書いてみる。 １）おかし ２）経典三昧

突然ホーム画面に現れた見知らぬアプリ。 うっかり起動してしまうと、「スマホのマホ」を名乗る者からメッセージが。

故吉田幸平先生(哲学、文学博士）が主催された「文芸長良」に、先生のご好意で二度ほど小説を書かせていただいた。先生には、常に励ましをいただいたがご御恩に報いることはできなかった。「…

グッピーは、卵をお腹の中で孵して稚魚を産む。 まるで人間みたいだと私は思った。 と、母魚はくるりと稚魚に振り向き、稚魚をパクリと……。 同時に――――私は涙と共に叫びがとまらな…

両親ふたりを襲った病気。でも、父も母も憶えていたんですよ、大事なものが何なのかを。

ダイヤって燃えるからさ死んだらさ一緒に焼いてと歯みがきしながら

台所には、カビたショートケーキが一つ。 女性は生き生きとした表情で、そのケーキにカメラを向けた。 腐りゆくものとハムスター愛す、サイコでシュールな彼女の日常。

制服の魔法にかけられた1人の女性の物語です。

旅する機械猫のお話。

引きこもりたいだけの主人公が日常のようで日常でない何かにを味合わされるコメディー作品です 始めたばかりなので至らない点がありましたら指摘の方をお願いします

男にふられた。寂しかった。私は。

ある日、一歳の恭一が二日間入院することになった。 三歳の真冬はいつも一緒の恭一がいない一日を過ごすことになるのだが……。 どこにでもあるかもしれない日常のお話。 この小…

とある二人のごろごろおうち時間。

　自転車が好きな女子大生と、火星が好きな大学院生のお話です。 　この作品は「小説家になろう」、「アルファポリス」にも掲載しています。

平和な情景描写を軸に情緒の変動を演出させています。シンプルな構成で文章自体に強い印象はありませんが何かを連想して読んでいただけると面白いかもしれません。気に入っていただけたなら応…

何度折れても。始まりを求めて坂道を上る。 思いがけず私はあきらめが悪いみたいだ。

子供の心と部屋を忘れない青年の清々しい夏の一幕。

おっさんと露出狂としけた天使のお話です。

スポットライトを浴びる事に憧れる中年男。 はからずもステージに上がる事になってしまうが・・・。

晴れやかな日。健やかな日。

２分ほどで読めるので気軽に読んでみてください。盲目の少女が海に語りかける、美しくもどこか儚げな物語。

『にょ〜んとした顔』と言われた男は何者なのか。その正体と、過去の物語りであり、そしてこの男が描く物語りであります。

“半”合作企画【KIND-キント】 ２０２０年９月にツイッターで見かけた面白そうな企画。 主催者が出すお題に従って参加者が小説を書き、その続きを主催者が書く、というもの。 なん…

目の前にあるのは、曰くありげな一面の「小面（こおもて）」。 住職は息を呑む。明け方に見た夢に出てきたのは、この面をつけた女だった。振り絞るような女の独白を、確かに聞いたのだった。

アングル様自主企画参加作品

新聞記者の北原美奈は、若手政治家を紹介するコーナー「みらいの声」に寄稿しないかと、新民党議員・南れい子に提案した。 100倍返し…ならぬ(あの名作を)100倍希釈したような社会…

修学旅行に向かう貸切電車の中。はしゃいでお菓子をやり取りするクラスメートをよそに、一人食べるのを拒み続ける彼女。その理由は？ 友人提供のお題「スイーツ、電車、異世界」から考えた…

高校一年生の春休み、僕、安藤純はクラスメイトの三浦紗枝がBL本を買うところを目撃してしまう。どうやら彼女はホモが好きなようだ。まあ、だからと言って僕は自分が同性愛者であることを彼…

【カクヨムWeb小説短編賞2020　中間選考通過】 事件も何も起きません。 北欧家具に魅せられた男の、とある半日を描いています。 ※この作品はフィクションです。

【掌編】彼に残された余命は十年。それを知ってなお、誇りを持って生き続ける「僕」の物語。

出会った夜の約束。 一千と一つ目の夜に交わした誓い。

カッコつけようったって、そうはいかないのがモテない男の辛い所です。

一切は終わるものです。 命は生み出すものでしょうか、消費されるものでしょうか。

『心臓転移』。 その人を想っている誰かに心臓を奪われてしまうというものだ。 心臓が誰かに奪われ――盗まれる時代。『心臓窃盗保険』や『心臓探し専門の探偵』なんいうのもある。 二つ…

バス停でバスを待つ男女の話です。

おばあちゃんの家に、私はよく行っていた。何も喋らず、ただ、居た。

梅雨の終盤——茹だるような暑さがやってきた、あの日、あの時、雨上がりの帰り道。 昔懐かしい、駄菓子屋さんがたたずむ、少し田舎の町角で—— レトロ風味の甘酸っぱさが、少しでも伝わ…