ほんの数分間と思える「君」と「俺」の時間のはずなのに、世界を使った密度の濃い深さのある表現でこころの動きや情景が描かれる筆力に作者の力を感じました。時間の刻みを越えたこころの時間と流れ、主人公の思いに同調して思わず固くなり手を握りしめている自分がいました。是非、読んで欲しい作品です。