@dolcegrace

既存の言葉で感想を表現しにくいんです。だけどずっと感じる気配があるのです。
内側に食い込んでくる感じが新鮮な体験でした。

　夢への情熱は大人になって消えるのではなく、いつでも着火可能な火種なのです。 限りある時間の中で、 流されていくのか、 留まって努力していくのか。 あなたはどんな風に生きてるの…続きを読む

とにかく読んでください。
小説力に秀でた作品だと思いました。
読後幾重にもこころが動きます。

人魚との関係としきたりの縛りの中で紡がれる物語は、まるで現代の神話の様です。愛し続ける覚悟を届けてくれる作品です。

小説が、文章をもって、舞台の激しい気配を体験させ、主人公の湧きあがる想いをぶち当ててきて、読み手をlivingさせる。そんな力を持つ小説だと思いました。

読前の期待感
読中の応援感
読後の優しい気持ち
是非味わってください。

恋の終わりを悟る主人公キッコのこころの流れが、読む程に読み手の胸を苦しくさせます。キッコと一緒にしゃがみこみ、一緒にさよならの明星を見つけましょう。

二人の生活の始まりを赤いきつねと緑のたぬきが濃くします。
この作品は、ほっこり、思わずにっこり、こころを温める力が最強です。寒い日にどうぞ。

THE 私、を象徴する名前。
もしも名前が奪われたら？
存在は？継続性は？関係性は？
沢山の思いが生じます。
読み手を引き込む構成見事、是非読んでいただきたい小説です。

十文字に凝縮されたエッセンス、ホラー縛りさえ広げてしまう作者のセンスを感じます。ゾクっとしたい人、クスッとしたい人にお勧めです。

圧倒的な筆力で 主人公、響子の恋希求の世界に連れて行かれます。こころの力の広さと奥行きと、同時に狭窄を体験させられる作品です。 　独特な読後感の扱いに読み手困惑、作者の産み出した世…続きを読む

透き通る文章で綴られた物語が生じさせる感情は一つの言葉では表現ができません。思いの強さ、切なさ、悲しさ、やるせなさ、愛の温かさと深さ、だからこその哀しみ、こんな気持ちが生まれて同居…続きを読む

読む度にこみあげて涙が、
こうして書こうとしても涙が、
だからレビューが書けません。
それがレビューです。
是非読んで、
こころが創る温かい力、
あなたのこころに何かが生まれます。

　人が、人の安全基地になれるその訳は、人が、疲れを回復できるその場所は、大きな愛情と人生への向き合い方。おばあちゃんの生き方が、声が、教えてくれます。 　どうしてこんな作品が書ける…続きを読む

めちゃくちゃスッキリする作品です。よし、いくぞ、って拳を握れます。

ほんの数分間と思える「君」と「俺」の時間のはずなのに、世界を使った密度の濃い深さのある表現でこころの動きや情景が描かれる筆力に作者の力を感じました。 時間の刻みを越えたこころの時間…続きを読む

この作品を読むと、小説を書いてみたいと気持ちが湧き上がる。出会いにおいて文学の才能がある事を知る。 リュータとノバナの青春。出会いが化学反応を起こしてリュータを変えていく。恋とar…続きを読む

言葉が出ません。 胸がギュワンギュワンしています。 星の光と太陽の闇。 運命に逆らう生と殉死。 第一章から息をつかせない。 小説は交響曲だったんだ。 登場人物の一人一人のメロデ…続きを読む

　からだで感じる小説がある。
「肉欲の彼岸」では腹を掴まれた。
「未完成な三角」はもっと下の方を締め付けられた。
　それは、普遍的な想いを掴まれたから。

　嘘生まれの電話相談室から生まれた、春と野音の物語。二人の物語は恋の種を生む。野音が抱える状況を越えて春が届ける愛情が、読み手のこころを踊らせる。 　恋に名前をつける必要は無い、二…続きを読む

ぷぷぷぷ笑える！
どういうクライエントが来るのか、という期待感。どう突っ込みを入れるのか、という期待感。
期待感×期待感を上回る痛快コメディ。
笑いの花がここにある。

　有り余るパッションを持つ凛。そのエネルギーの向かう先はヴォーカルだった。飛び入りコンテストで認められ出会った仲間と歌姫を目指す。 　その努力の疾走、走りっぷりは見事で、読み手に幸…続きを読む

雨音は傘に濡れた時が最高潮、という表現が感性を刺激して何度も読みました。傘に入る事で世界が変わるその表現がこの小説の力。 あなたも雨の日が待ち遠しくなるはず。是非読んでみてください…続きを読む

誰もが人生の中で特別な存在で、主人公。 自分が自分であることでいいのだ、と、先生が犬のフンから発信する授業は、見事に展開し、生徒の実感を動かし、こころに生きていく道標の種を蒔く。数…続きを読む

彼との関係の中で迷子になったのは匂いの力。衝撃のクライマックスに、読み人は情緒を揺らされるが、その読後感は同時多発な情緒で表現しがたい余韻が残る。読み人はそれを抱えることになる。是…続きを読む

ものすごいストーリーと手に汗握る緊迫感。
そして日高選手と一緒に考える同一感。
並行してこの謎は何かがずっと続くテロミステリー。

脳の新しい扉が開く、そんな読後感。

怖い、怖い、ゾクゾクする怖さを味わえる作品。

是非一読して欲しい作品です。