はたして、純文学とは何でしょう。この御作品に於いては「文体に純粋な熱情が乗っていて、その熱が読み手に伝播する」に尽きます。音楽をテーマに疾駆する若者の想いには、表現者の魂が乗っているのです。限りなく純粋で熱いエンパシー。ライヴハウスの暗闇に走る照明は希望。歌わずにはいられない=書かずにはいられない!自分の中に眠るであろう表現に対する熱い想いを、共に確かめてみませんか?
有り余るパッションを持つ凛。そのエネルギーの向かう先はヴォーカルだった。飛び入りコンテストで認められ出会った仲間と歌姫を目指す。 その努力の疾走、走りっぷりは見事で、読み手に幸せの灯をもたらす。 凛の力は人間の力、読み手の忘れかけていた情熱を取り戻す。 続きが待ち遠しい。是非読んでほしい作品です。
なんかアツい!文章のリズムが沁みてくる。なんかスゴい!作者さんの真骨頂って気がしてくる!そして!凛は燐姫に、なる! のだ!*感想は最初から最後まで、『直木賞と芥川賞を同時に受賞しそうな作品』これに尽きる。