文章力が高く、同じ書き手として自分も同じように書けたらいいのに、と色々勉強させて頂きました。また、親友同士の関係性も今の自分にはないものなので、そんな親友がいる主人公が羨ましいとも思いました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(115文字)
恋愛や失恋、友情、この物語に出てくるそれらの要素は、誰しもが経験することであり、僕にも経験がある。それがため、「あぁ、こういうのあったな」「あんな友達いたな」と自身の経験を踏まえつつ読み進めていたが、ふと、すべてが過去形であることに気づいた。色々な煩わしさから解放された現在に安堵するとともに、自身を主語としてこの世界を描くことができる、いわば現在進行形である作者を、羨ましくも思った。
恋の終わりを悟る主人公キッコのこころの流れが、読む程に読み手の胸を苦しくさせます。キッコと一緒にしゃがみこみ、一緒にさよならの明星を見つけましょう。
他人から見れば一時的な悩みでも、本人にとっては死ぬほどつらいと言うことは良くありますね。そんな時に寄り添ってくれる友人がいるとどんなに救われるか。そんな事を思わされる短編でした。
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