紫野レイ

町一番の美術館で、名画が盗まれた。 犯人の行方はわからない。 絵の作者のアルフレッドは、あることに気がついて犯人を追い詰めるがーー

舞台は1990年代、自分の臆病さで、二歳年下の後輩の純粋な想いを拒絶し、逃げた僕。 あの日以来、僕の青春は後悔と懺悔に満たされた。 孤独な受験期。僕のカンペンケースに残された…

「ふざけんな！ 俺の小説がテンプレ悪役令嬢に負けるか！」 ランキング562位の箸にも棒にも引っかからない自称作家・月影諒太。 渾身の自信作『魔王学園の（中略）美少女オンリー（後…

都市伝説――『胎内回帰』。 山奥の隔絶集落に『美女しかいない村』があり、彼女らは噂を聞きつけて訪れる男を、自らの胎へ帰すことで赤子に生まれ変わらせる――と、まことしやかに囁かれて…

　昭和二十年七月、大分海軍航空隊。連日の空襲で焦土と化した基地の一角で、主計中尉の佐々木は戦死者の遺品整理に明け暮れていた。 　ある日、佐々木は未帰還となった山崎大尉の遺品から…

「物語の天使」と呼ばれるイレーヌは、王宮の侍女として働いている。 彼女はとても美しく物語を語り、さながら天使のようだとの評判だった。 ある日、この国の王子に見初められ、妃にと望ま…

何処かの高校で新入生歓迎会をしています… 部活動紹介コーナーに入り、お鉢が回ってきた文藝部。さて、いったいどんな話をするのでしょう？

俺たちの末っ子が【霊を食べる】んだ！　どうやったら抑えられる？！ 人が作った食事にもあまり興味を示さず、興味を持てるものが走ることと霊を食べること。 見境なしに食べる末っ子に俺は…

この町は何かがおかしい ■■■■みくちゃんを探しています。 ■■■■みくちゃんを探してください これはハッピーエンドですか？

munagotonosora様の自主企画・「創作の原点」となった一冊・一本への参加作です。 エッセイというかなんというか……まぁ、思考を吐いただけです。 パンツァー型作家の戯言だ…

残業帰りの深夜、 僕はマンションのエレベーター前で、 貼り紙に書かれた“ひとつの名前”を 読んでしまった。 『“さきえさん”が乗ってきます』 ただそれだけの文。 なのに胸の奥…

高校一年生の堤由成は、とある目的をもって化学準備室に忍び込む。 無人だと思っていたそこには、変な女がいた――。 舞台は一九九五年、とある高校の化学準備室。 そこで始まったのは、…

不思議で怖い、ホラー短編集です。

正体不明の電話番号と、それにまつわる異常現象についてまとめていきます。

５分で読める美味しいオムニバス・ホラー作品集。 どこからでもお読み頂けます。 お気に召す話があれば、嬉しゅう御座います。 では、お席に御案内いたしましょう。 🍽各話　読み切り…

仲村は思った。漫画で読んだ連続殺人鬼が、確かこういう顔だったな。 「だからこんなにも思考を僕に誘導されていたんですね」 　本文より。 ……ここで、キャッチコピーを見てみましょ…

私の世界は全部水。ぱくぱくと酸素を体に取り入れる。生きるために。

Twitterのアルゴリズムにうんざりしたのでやめます。

これは作者の私がかかっている過敏性腸症候群という病気を皆様に知って貰いたい。

「ただいま」 　 「今年も来たよ、ひま」 「……そういえば、日葵って呼ばれる方が好きだったっけ」 照りつける太陽の下で、交錯する想い。 とある夏の日。この場所で再会する二人…

　ある日、天井に張り付く顔に気付いた。顔は告げる。 　「明日は~」 　……お楽しみいただければ、幸いです。

高校2年生になった星野知香はクラス替えで、どん底へと落とされる。そこからの日々は励まされることもあれど、結局は落ち込み悩む毎日に疲れてしまう。そこで彼女は中学の頃から仲の良い森下…

　世界からあらゆる生き物が姿を消した。文明の欠片も残っていないこの星は、美しい自然に包まれる。そんな世界に一人の少女がいた。永遠ともいえる時間を過ごした彼女は、すべてを忘れてしま…

第2回HelveticaBooks短編小説賞（穴コン）の一次選考突破作品です。 250作品中から選ばれた66作品の中に入れていただきました。

あなたは『ザーザー』と言う言葉を聞いて何を思い浮かべますか？ 雨の音ですか？それとも、砂嵐の音ですか？ まぁ、どれでもいいでしょう。想像の余地はいくらでもありますから。その想像…

事故で離れ離れになった姉妹・理奈と沙良は、 同じ乙女ゲームの世界に別々の立場で転生してしまう。 記憶を失った姉は“聖女リディア”に。 記憶を持つ妹は破滅が定められた“悪役令嬢ミ…

マッチングアプリはカレカノを探す場。 私はそこで未来を探すーー。

正しさとは何でしょうか それがどんなにおかしく恥ずかしいことでも 死者の名誉や遺族の無念を晴らすことだってあるのです

その少年は知っていた。自分が死ぬことを。予知夢で知っていたが喜んでいた。予知夢という能力があるからこそ契約が結べるのだ。死後の宅配便の契約を。黒づくめの男は少年に言う。「魂のカケ…

北流亡様主催の自主企画「同じプロットで書いてみよう！」参加作品です。 カクヨム様初投稿でもあります。 閑古鳥が鳴いている喫茶店”すのうどろっぷ”の店主、矢上の活躍を描く。 矢上…

※精神的な不快感や生理的な嫌悪感を伴う描写が含まれます。 これは僕の家族に突然寄生した女の物語だ。 「私なんでもするよ」 何でもするってどこまでが許される領域なのか。 …

※100％手描きの【完結短編】 季節は秋。 主人公である中学3年の【前田龍之介(まえだりゅうのすけ)】は、京都から福岡の太宰府天満宮の地に修学旅行に来ていた。 自由時間に彼女の…

追放されたから何なんだ？俺は俺の道を行く ユースティア王国の鍛冶師レント・ヴェーレンは、”ドワーフの秘伝技法”×”命を注ぎ込む鍛冶”により、その名を王国一と知らしめていた。 だ…

「君がいなくなったあとの世界は、全てに霧がかかっていた」 　人見知りで、友達も２人しかできたことがない少年、千歳 優人。優人の幼馴染、朝場 鈴は4年前に突然姿を消した。 　優人…

朝起きてここを開くと身に覚えのない何かが投稿されていました。

太陽を落とした男カロン・ノエル。その相棒で無二の友であるアッシュは太陽神教国を滅ぼしたその日に死んだ。 アッシュは太陽神と人間の女の間に生まれた半神半人だった。死後百年以上を冥界…

読者様、何をお求めですか？ 実話ベースの輪廻転生譚？ 異世界転生ものも悪くないがちょっと変わったものが読みたい？ 現実世界の権力や抑圧、差別にプロテストする話？ 家族愛や人…

あなたの隣に立っている人は誰ですか。

藤原 レンジ――普通の高校生活を送り、コンビニでアルバイトをしている少年。 幼い頃からのささやかな夢は、父のような消防士になることだった。 しかし、ある日を境に彼の人生は一変す…

彼女は、最後の晩餐にカップ麺を選んだ。 それはささやかな儀式であり、別れの宣告でもあった。 湯気が消えるとき、愛もまた跡形なく消えてなくなるのだろうか。

ある日耕平は突如として街に出現した喫茶店に入る。そこには聖女のような微笑みをたたえた女性店員がおり、彼は一瞬にして恋に落ちる。日を追うごとに恋心が膨らんでいく中、新入りの男性店員…

「実は私は、デスゲームに巻き込まれた身なんです」 　デスゲームに巻き込まれたことがあるという男に出会った。 　背筋が凍るような、迫力があるシリアスなホラー小説。