このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(220文字)
写真と手套という小道具だけで、これほど深い感情の交錯を描き切っていることに驚かされました。モールス信号として縫い込まれた「スキダ」、そして最後に加えられる「オレモ」という返答が、言葉にならなかった想いのすべてを物語っていて胸を打ちます。戦争を直接描かず、個人の記憶と秘密を通して時代の残酷さを浮かび上がらせる構成が非常に美しく、読後の余韻が長く残る作品でした。
第二次世界大戦末期をベースにミステリーとラブコメで綾取られた作品です。 ミステリーといっても誰かが被害を受けた犯人は誰だとかいうのではなく、隠された謎を解いてスッキリするお話です。このスッキリ具合がとても良い! 読者も違和感を覚えながらも読み進めて真実を知り、もう一度見返してさらにスッキリする…… これが第二次世界大戦末期が舞台をベースにしている、馬淵先生お得意の作品です。おすすめです。
特攻隊の生き残りの方とご縁があってお話しを伺った事があります。伝えたい忘れてはいけない私達の歴史声高く叫べば鬱陶しがられ黙っていると忘れられるだけど、この作品は人間ドラマにミステリーのトッピングで、実に美味しく頂けるように調理されています。多くの人に読んでほしい傑作です。
そして読者は泣くでしょう。 つまり素晴らしくよくできた、極めて切ないミステリーということです。まずは読んでいただきたい。最後に結末が明かされると、散りばめられた違和感のピース達が見事に全て繋がる。(だいたい『』が付いてる新設設計)佐々木は二重にしつけ糸で封じられた大き目の手套をどうするのだろう。沖縄の海に鎮めるのだろうか。
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まず落ち着いた筆致に驚きました。これは完全に文芸ですね。書籍文芸に慣れた私にはふるさとに帰ってきたような安心感。そして一つ一つの単語や雰囲気が「知っている人」しか書けない空気をまとっています。正直Web小説でこれを読めるとは思っていませんでした。しかし扱っているのは「愛」。それもある意味現代的な愛。社会性も感じられるテーマです。良い話をありがとうございました。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(181文字)
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