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  • 天空の糸への応援コメント

    読ませていただきました。
    昭和二十年、真夏の焦土と化した大分海軍航空隊。その薄暗い事務室で繰り広げられる『天空の糸』の物語は、戦死者の遺品という無機質な「数字」の集積から、秘められた個人の「体温」を鮮烈に描き出しています。主計中尉・佐々木が手にした山崎大尉の遺品――場違いなほど美しい女性のポートレートと、不自然なしつけ糸が残る白い手袋――。この二つのアイテムが、戦時下という極限状況において、言葉にできない想いを伝えるための切実な通信機として機能していく構成が実に見事です。
    特筆すべきは、物理的な「感触」を通じた愛の描写です。検閲官の目を欺き、ただ一人にだけ伝わるように手袋の袖口へ縫い込まれた「スキダ」というモールス信号の暗号。それは、声も文字も奪われた時代の不自由さを象徴すると同時に、それでもなお他者へと繋がろうとする人間の執念を感じさせます。指先で糸の凹凸をなぞる佐々木の驚きは、そのまま読者の驚きとなり、一人の軍人が抱え続けた孤独な情熱を浮き彫りにしていきます。
    また、物語の転換点となる「瞳の映り込み」の演出は、静かなサスペンスとしての深みを与えています。写真館で撮られたポートレートの瞳の奥、ルーペで拡大されたその小さな暗闇に、若き日の山崎の姿を見出すシーンは、技術的な裏付けを持って「過去」と「現在」を繋ぎ、物語を新たな局面へと導きます。そして、その視線の先にある真実――女性のポートレートに託された、親友である湯口への秘めたる想いと、それを受け取った湯口が抱く「片目の視力を失い、空を追われた自分」への激しい葛藤が、物語の密度を一気に高めています。
    結末において、特攻という形で自ら命を絶った湯口の遺品から見つかった「もう一枚の写真」と、たどたどしく付け足された「オレモ」の暗号。血の跡がついたそのしつけ糸は、地上では決して結ばれることのなかった二人の魂が、最期の瞬間にようやく重なり合った証左です。窓の外に残された一筋の飛行機雲と、寄り添って舞い上がる二羽の燕の描写は、あまりにも残酷で美しい。この物語は、歴史の大きなうねりの中に埋もれた、名もなき二人の「天空の交信」を、静かな、しかし確かな力強さで私の心に刻まれました。(内容を外しまくりの感想だったら本当にすみません。)

    作者からの返信

    長い感想をありがとうございます!
    書きたいことが伝わって嬉しいです!!

  • 天空の糸への応援コメント

    ロマンチックなしつけ糸ですね。
    とても読みやすい物語でした。

    作者からの返信

    ありがとうございます。当時の雰囲気を出そうと頑張りました。

  • 天空の糸への応援コメント

    モールスにこんな深い意味を持たせるとは…趣深いです。
    引き続き他の作品も読ませて頂きます。

    作者からの返信

    ありがとうございます!

  • 天空の糸への応援コメント

    何とも言い表せない、切ない作品ですね。

    感情、立場、そして、時代がありありと表現されています。

    短編とは思えない完成度に脱帽。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    語れない、語らない時代の秘めた気持ちをモノに託してみました。


  • 編集済

    天空の糸への応援コメント

    拝見させていただきました。

    実は自分なりの理解に落ち着くまで何度か読み返してしまいました。

    湯口の刺繍の意味が深いですね。

    作者からの返信

    読み返しありがとうございます。若干解釈が割れるかなと思う部分もありますが大筋は、同じところに落ちついたら良いなと思って書きました。

  • 天空の糸への応援コメント

    Xの企画参加ありがとうございます!遅くなり申し訳ありません💦

    戦時下の静かな事務室から始まる導入が重く、遺品一つ一つに込められた想いが胸に迫ります……!
    しつけ糸に託されたモールス信号という仕掛けが美しく、抑え込まれた感情ほど強く残ることを描いていました。
    最後に明かされる真実と、空に残る一本の飛行機雲が、どうしようもない時代の愛と孤独を鮮やかに浮かび上がらせる一作です!

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    色々な気持ちとトリックを込めて書きました。

  • 天空の糸への応援コメント

    生き証人も少なくなってきました。感動しました。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    特攻隊の生き残りの方とお話しされた経験、うらやましいです。

  • 天空の糸への応援コメント

    なるほど……。

    これはすごいですね……!

    しつけ糸を遺して、天空に昇ったんですかね。

    作者からの返信

    あちらで仲良くやってれば良いなー。
    と。

  • 天空の糸への応援コメント

    すみません…今更ながら読ませていただきましたが、涙で言葉になりません…。
    残酷なほど美しく、儚い想いでした。
    時代性、立場、交錯する感情が痛いほどに刺さってきます。
    伝わるべき人にきちんと伝わった、だからこそ後を追った、この連鎖が悲劇なのに確かに愛の物語だったのだと教えてくれる。
    素晴らしい作品でした。
    …泣きすぎて鼻水垂れてきた…。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    普段のXのテンションがあれですみません。泣いていただいて、きっと二人も喜んでいると思います。
    重ね重ねありがとうございます。

  • 天空の糸への応援コメント

    読んだのは少し前なのですが、今さらながら感想です。
    ラストの一文が切なくも美しいですね。
    真相がわかった瞬間、思わずうなりました。湯口は山崎の元へ向かうために、あえて出撃したのでしょうね。こういう結ばれ方しか、時代が許さなかったのでしょうし…。
    読み返してみるとあちこちに伏線が散りばめられていて、短いながらもきれいにまとまった、良質なミステリーだと思いました。
    すごく面白かったです!

    作者からの返信

    ありがとうございます。めちゃくちゃ伏線張りました!
    遡って回収していただければ幸いです。

  • 天空の糸への応援コメント

    文章が良いですね
    あまり上手い感想は出てこなくて申し訳ないですが、良いです。

    作者からの返信

    ありがとうございます。空気感を意識して書きました!あとは読者を最後あたりまで騙そうと頑張りました!

  • 天空の糸への応援コメント

    とても素晴らしい作品です。亡くなった父を思い出しました、モールスは父から教えて貰いました。トン、ツーがイ。それとSOSこれは今も変化で全世界同じです。日本海軍で沈没した船から生還した父と一緒に読みたいと思いました。

    作者からの返信

    お父様、沈没からご生還されたのですね!
    アマチュア無線4級ですが、モールスは覚えるのが難しそうと敬遠していましたが、3級取りに行くかなぁ。

  • 天空の糸への応援コメント

    ああああ!
    切ないー!!!!!

    作者からの返信

    ありがとうございます😭

  • 天空の糸への応援コメント

    鳥肌が立ちました!!短編でこれだけゾクゾク出来るって、素晴らしいですね!!!

    作者からの返信

    ありがとうございます🙇‍♀️

  • 天空の糸への応援コメント

    素敵なお話をありがとうございました。
    時代背景といい、モールス信号をしつけ糸で縫い付ける発想といい…
    私は読みながら思っていたのです。
    本土に残るお嬢さんが、そのモールス信号を読み解くことができるのか、と。
    それは杞憂でした。読める相手への、想いを込めた告白だったのですね。
    素敵です。

    作者からの返信

    ありがとうございます!!
    レビューを読んでタグを変えました。

    確かにお嬢さん相手だと、普通にしつけ糸を切って終わる気がします。それはそれで秘めた思いを伝えて糸を断ち切ってもらう感じになるかなと今考えつきました。

  • 天空の糸への応援コメント

     すごい着想だな、と唸りました。
     そして、まさかのラスト。(大好き~~)
     悲しい時代背景ですが、幸せなひと時が垣間見えて、少し温かく切ない気持ちになりました。せめて空の上で……。

    作者からの返信

    ありがとうございます。雲の上で手を繋いでいますよ。

  • 天空の糸への応援コメント

    だから、手套が大きかったんですね。
    特攻に志願するまでの空白の箇所を想像して、泣きました。
    最後の一文の余韻がまた…。

    作者からの返信

    視力のせいで普通では飛べなかったと思います。
    終戦の日のラストチャンスで……

  • 天空の糸への応援コメント

    あの時代、帰るつもりのない出撃、読めば読むほど涙が止まりません。群青の海に合掌です⋯⋯

    作者からの返信

    ありがとうございます。空も海も夏の青だったと思います。

  • 天空の糸への応援コメント

    何という物語を描かれるのか…!!
    溜息しか出ない程の鮮烈な一瞬。素晴らしいです…。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    今まで書いた中で一番上手く表現できたかなと思っております。

  • 天空の糸への応援コメント

    当時は、もちろん一緒になるなんて考えられないような世相だったでしょうからね……。

    作者からの返信

    一緒になるはありえない時代ですよね。すれ違いの恋心が生んだ悲劇なのか、それとも救いなのかは分かりません。


  • 編集済

    天空の糸への応援コメント

    従姉妹は本当に湯口さんにそっくりだったのでしょうね……山崎さんが肌身離さず写真を持ち歩きたいと思えるほどに。

    二人が来世で一緒になれることを願って止みません。

    追記:
    なんと、そういうことだったのですね……!
    教えてくださり、ありがとうございます。

    実は私も最初、その線も考えたのですが、湯口さんが「従姉妹は去年代議士と結婚した」と言ってましたので、さすがにちょっと調べればすぐわかるような嘘はつかないだろうと思い、従姉妹は実在したのだろうと解釈しておりました。

    でも、実家が空襲で焼かれて遺品を届ける先さえない状況なら、むしろ自然な嘘だったのかもしれないと思い直しました。

    最初の解釈で合っていたことがわかって良かったです。
    ありがとうございます。

    作者からの返信

    これは解釈分かれる書き方をした私の責任ですが、女装した湯口です。(従姉妹というのは嘘)

    当時わりと余興で女装してたんです。偽装巡洋艦報国丸の話など何考えてんだ日本海軍です。

  • 天空の糸への応援コメント

    馬渕まり様

     はじめまして。
     この時代にこの関係は正に偲ぶ恋でしたよね。思いがけないラストに驚くと共に、美しい文章としっとりとした雰囲気に、浸るように読ませていただきました。
     でもこれ、佐々木さんがいたからこそ、繋げられた想いでもありますよね。彼の熱意にも感謝です。
     せめてあの世では、心置きなく寄り添えますように。
     

    作者からの返信

    偲ぶ恋だったはずが……。
    最後に手套を残して旅立ったのは佐々木さんに見届けて欲しかったのだと思います。

  • 天空の糸への応援コメント

    最後の最後まで展開が読めなかったです。
    読了後、もう一度最初から読み直して、嗚呼…、となりました。
    時代背景を考えると、余計に切なさが増しますね。
    最後は寄り添って空へ旅立ったのだと信じたいです。
    素敵なお話でした。

    作者からの返信

    ミステリー特訓を活かして、最後にひっくり返し、もう一度読むとヒントだらけを意識しました。

    盲点だったのは、悲しい話を書くと目が痛くなるまで自分が泣くことでした。

    ご感想ありがとうございました。

  • 天空の糸への応援コメント

    しつけ糸での和文モールス、素敵な演出でした……。
    山崎の頼み通り手套は確かに持ち主へと返され、そして湯口は彼の想いに応えるべく……と読み取らせていただきました。

    素晴らしい短編作品をありがとうございます。

    作者からの返信

    意図が伝わって良かったです(ドキドキ)。
    湯口が追いかけていくのは想定外だった気はしますが、あの世があるなら二人寄り添って過ごして欲しいなと思っています。

  • 天空の糸への応援コメント

    燕に何を見たのか、読者の重ねる気持ちも含めて、余韻に深みが出たように思います。
    短編って何て素敵で面白い表現なんだろうと感心しました。

    作者からの返信

    最後も糸に繋げようと思った時に飛行機雲が思いうかびました。
    二人の最期も戦闘機。螺旋のように絡まる糸の物語です。

  • 天空の糸への応援コメント

    ドラマを見てるような描写です!切ない恋愛ストーリーをしつけ糸で表現するところ、そうきたかーという全体のストーリー、秀逸な作品です。

    作者からの返信

    ありがとうございます!ミステリー特訓のせいかが出ました。

  • 天空の糸への応援コメント

    オレモ!!!オレモ!!!

    作者からの返信

    米食べて寝てください。


  • 編集済

    天空の糸への応援コメント

    あらーこれは……

    そうでしたか……三角関係だったわけだったのですね……。

    追筆

    は……! すいません、読みが足りなかったようでした。
    もう一周いたします……!

    作者からの返信

    あやや、三角関係ではなく(汗)

  • 天空の糸への応援コメント

    これはジャンル難しい話ですね。掌編としてとても面白く拝読させていただきました。

    作者からの返信

    ミステリか歴史ドラマか迷うところです。

  • 天空の糸への応援コメント

    湯口は生還成就の女神にはなれずとも、山崎に最後までよりそうことはできたのですね。驚きあり、感動ありの美しい物語でした

    作者からの返信

    湯口の中にもずっと山崎が居たと思います。
    開戦後84年の今日、平和を願います。

  • 天空の糸への応援コメント

    飛行機雲って最後の情景描写に心がじわりと来ます。

    そういえばモールスと言えばアルファベットが普通に思いつきますが、戦争の頃は和文のモールス信号が当たり前でしたよね……。

    作者からの返信

    アマチュア無線4級なので、実はモールスやっておらずなのですが、戦時中のイメージはニイタカヤマノボレです。

    飛行機雲と戦闘機と糸を繋げてむした。せめて彼岸で幸せになってほしいなと思います。

  • 天空の糸への応援コメント

    はじめまして。コメント失礼いたします。
    とても美しい物語でした。
    冒頭、戦死を淡々と受け入れている(ように見える)描写にその時代ならではの「常識」を見ました。整備兵さんは泣いておられましたが……
    二人が命を散らしたのは、お国のためとか陛下万歳とかよりも、ただ愛する人を守るためであっただろうと感じました。

    作者からの返信

    ご感想ありがとうございます。
    飛べなくなった友(愛する人)を守るためはあったと思います。
    今日がちょうど真珠湾攻撃の日というのもあり、色々な思いが頭をよぎります。

  • 天空の糸への応援コメント

    ううう。゚゚(*´□`*。)°゚。胸が苦しい…しつけ系のモールスなんて…

    作者からの返信

    どんな気持ちで返信を縫ったのかなと(/ _ ; )

  • 天空の糸への応援コメント

    特攻の戦死者の名簿を見た時の佐々木の言葉から、湯口は山崎に会いに行ったのかなと思いました。
    手套のしつけ糸に込められたメッセージがとても切なくて、奥が深い作品でした。

    作者からの返信

    会いに行ったんだと思います。夏の空に。

  • 天空の糸への応援コメント

    馬渕先生、これは罪深い。何パターンあるか、ただいま書き出し中でございます。とても悲しいお話なのに、余白の部分が多いので、人間関係を想像すると、どんどん興味深いことに気が付いてしまって、夢中になります。素敵な作品をありがとうございます。

    作者からの返信

    ありがとうございます。最初は湯口視点で泣くみたいな最後を考えていましたが視点をブラさないように変えたら返信になりました。
    書き終えて泣いた目で事務室に行き、体調不良と心配されちゃった。

  • 天空の糸への応援コメント

    唯一、二人の交信を見届けた佐々木は何を思ったのだろうか…

    生きる時代がそうさせた、切ない恋文と、旅立った二人の行く末を暗示する様な、二羽の燕の暗喩が胸に刺さります。

    作者からの返信

    無力感と、あとは冥福を祈ったのかなと。

  • 天空の糸への応援コメント

    当時は日常茶飯事に起きたであろう悲しいエピソード、珠玉の一編です。胸が詰まりました。

    作者からの返信

    ありがとうございます。男の友情+αで切ない話になりました。

  • 天空の糸への応援コメント

    さすが先生。
    素晴らしい作品でした。

    作者からの返信

    ありがとうございます。色々試行錯誤中です。
    個人的には気に入ってボロ泣きした作品です。

  • 天空の糸への応援コメント

    そういう!
    ラストでしてやられました!

    作者からの返信

    ありがとうございます。一週間引きこもってミステリー読んだ甲斐がありました!

  • 天空の糸への応援コメント

    メリー・クリスマス!メリー・クリスマス、ミスター・ユグチ!

    作者からの返信

    メリメリクリスマース!