「私の家庭は幸せだと思う」 と評しながらも「でも、私は私自身が嫌い。だから素敵な環境は私がいるべき場所ではない」と語る主人公の少女。 国公立大に入学した姉と違い、受験を失敗して偏差値の低い私立の高校に入った自分に対する劣等感。 主人公が抱える感情を、淡々とした文体で描いた雰囲気が好みでした。派手さはないですが、読み終えた後にほっとするような読後感を感じる良作です。
はじめまして小乃 夜です。この物語には凄く共感できる物でした。わたしも思うところですが、人は同じ人は居ない唯一無二の存在であると言うことに気づきました。最後の一文は救いの一文であるけれど、取り方によっては怖くもある、人と言う存在を見つめ直す物語でした。ありがとうございました!
カクヨムを徘徊して良かったと思える物語の一つですね。実際この物語が持つ価値の分だけ、評価されたらいいのにと思う作品の一つです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(259文字)
もっと見る