宿理漣緒

　とある町のとある山。その山の奥の奥には、不思議な噂のある鳥居があった。 『鳥居の先には人喰いドラゴンが住んでいるから、進んではいけないよ』 　そんな怖い噂に加えて、この山に…

　これは、ほんの少しだけ未来の物語。 　保育園に空きがないため、清掃職員の母親と共に老人ホームで生活する四歳の男の子、希於《キオ》。 　無邪気な彼と、彼を取り巻く「言葉の足…

〈あらすじ〉 恵まれているとは分かっています。だけど私、お姫様より「普通の女の子」がよかった。 大国との戦争で親友を失った、ノーランディア王国の第一王女「アリシエル」。 王女…

【乙女】年の若い女性、未婚の女性(言語由来辞典より) 乙女の定義とは？ただ単に若いこと、生娘であること、など色々あるでしょうが、少なくとも私は自称現役女子大生なので、自らを乙女と…

王都で有名な商家バンクロフトの一人娘・アリシアには夢があった。他国の貴族との繋がりを持ち、バンクロフト商会をさらに大きくすることだ。 女は結婚するのが幸せだと信じて疑わない父は…

賢いヒロイン中編コンテスト応募作 主人公・ももは江戸から離れたとある村に暮らす少女。 ある嵐の夜、大雨に降られ宿を探していた商人父子に一夜の宿を貸すことになった。 ももは母と共…

【第24回ルビー小説大賞用あらすじ】 　舞台は現代から一千年後の世界。 　大自然に淘汰された世界で生き延びる人類は、突如として現れた異形の獣と戦いながら、強かに命を繋いでいた。 …

タイトル変更しました。 旧タイトル「壊れた魔法陣と暴食の魔女」 新タイトル「守銭奴魔術師と暴食の魔女」 ※2023年7月8日完結しましたが、現在、誤字脱字や表現の手直し中です。…

　星の光を信仰する国「アステリオス」 　そこに住む少女スピカは、魔法のような力「輝術(きじゅつ)」の光を浴びると体調を崩してしまう、特異体質であった。 　自分のルーツを解き明かせ…

タイトル変更『ばさら！』⇒『婆娑羅（ばさら）を夢見る武士（もののふ）の戦記・始（はじまり）』 東郷 武士（とうごう　たけし）と武藤 バサラ（むとう　ばさら）は、お隣さんの幼馴染…

銀蕾（ぎんらい）。 これは、銀の華の物語が始まる以前の物語。 銀の華という自警団を幼くして率いることになった少年・リンは15歳。 血の繋がらない兄・ジェイスと彼の親友である克臣…

　『精神置換技術』なる新時代の不老不死化技術が、世を席巻した二〇九一年。裕福な人々は多額の施術費を払って「チップ」に自分の記憶を移し、それを「複製素体」と呼ばれるクローンの肉体に…

　桃矢水晶（とうや みずき）は、祖父の影響で古文書を読むことが趣味。大学では歴史学を専攻し、将来のために学芸員資格を取れる講義も受講していた。 　ある夜、雷雨の中帰宅していた水晶…

雨ツ国（あまつこく）の姫・信乃（しの）は一人前の『雨』の加工士を目指している。 秋。 陽ノ国（はるのくに）から陽生（あきお）という旅商人がやってくる。信乃の工房を訪ねてきた彼か…

時は江戸。巫女の少女、美羽は、ある日襲いかかってきた妖怪に、『暁の狐』と呼ばれ、妖力を増幅する、『深紅の結晶』の在処を聞かれる。 身に覚えがない言葉に戸惑っていると、突然腕輪に封…

あの大戦の後、平地を毒の霧「ハロス」が覆い尽くし、人類は山の上へと生活の拠点を移した。飛行船「ジーシェ」号を操り運送業を営むコーとレンに降りかかるのは、謎の荷物、殺された男、記憶…

大陸大戦から数年後の世界。　世界に平穏が訪れたと思われたが・・・、その裏では、各国の食指が蠢（うごめ）いていた・・・。　 　数万年前から「オーヴィルの魔術師」と聞けば、泣く子も黙…

天竺・須弥山を拠点として君臨する神仏の宗門は、外界の神々からの勢力におされ、その栄華を蝕まれつつあった。この負の状況を打開すべく、とある任務を託された毘沙門天が、救世の旅路につき…

主婦の春子さんの平凡な、だけどちょっぴり不思議な日々のお話です。 なお、作中と現実では『常識』や『普通』が一致しませんのでご留意ください。また、作中にツッコミは不在です。 ※【…

「これはむかし、むかしのお話です」 　世の中不思議なことは多いけれど、ここ数年世界各地で超常現象の報告が相次いでいた。甘い水が流れる滝、虹色の花が咲き誇る森などなど。言葉だけで…

人間不信で他人を信頼できず、ぼっちの高校生活を送っていた夜野煌16歳。 ある日、彼が眠りから醒めると、いつの間にか謎の怪物が出没する不気味な町にいた。 そこは、悪夢の世界『クレ…

【第三部　第三章 『金殿玉楼の閣で』 完結。 　2025年冬　第四章『金枝玉葉の漣と』開始予定】 「家族を助けてくだされば、この身を捧げます」 凶賊（マフィア）の総帥であるル…

モラトリアム：人間の発達を可能にする準備期間のこと。 つまり、この小説において文学少年たちのモラトリアムとは、若き作家の卵たちの準備期間を指す。