守銭奴魔術師と暴食の魔女～俺が信じるのは金だけだ！金のためなら、伝説の悪女も守ってみせる～

封印を解くことを生業とする解除屋ラスと、彼が依頼によって出会った魔女の物語。読み始めから、守銭奴を自称しながらも高潔なラスの人柄に好感をもてた。詠唱シーンもかっこいい。きっと読み進めるにつれてさらに面白くなるに違いないと思わせるカリスマ性がある。
まだ途中だが、コンテスト中につき先に評価をさせてもらった。もちろん続きも読む。

本作の見どころは、何と言っても魔法の詠唱。
ワードの選び方が秀逸なのだ。
詠唱シーンでは思わず息をするのも忘れ、物語の中に入り込んで見守っている自分に気が付く。
魔法の描写は、目の前で展開されているように臨場感がある。
読み進めれば誰もが、守銭奴と言う割には仕事に誇りを持ち・依頼人を尊重し・金に見合うよう丁寧に仕事をする主人公ラスに魅了されてしまうだろう。
嫌みが無く、気持ちの良い主人公の活躍が、読み手を清々しい気持ちにさせてくれる作品。

解錠屋という名目なのですが、封印を解くという設定はとても魅力的。
住民からも愛されノリも良く、何より開錠の詠唱を流れるように唱えるところが興奮しますね！

主人公が守銭奴、そして素直で愛らしい妾の組み合わせになりそうですが、とても和みます。
妾のほうはほんとに和んでよい存在なのか読んだ所までは不明であり、物騒な二つ名も持っているわけですが・・・。

主人公のほうが守銭奴の体裁を保とうとはしていますが、根っこが善人なのでそれがとても読み手に伝わってくるため不快感が一切ありません！
魔女の持つ設定からスケールの大きさがこれでもか、というほど伝わってきます。
緊張感と緩さが絶妙な塩梅で同居する二人…続きを読む

初っ端不穏でどうなるかそわそわしながら読み進めました。
意外にもかわいい…❤︎と思える箇所が多く悶えました。解読して解除するという工程と魔法の描写とても素敵。
ほっこり場面多いですが、我々の歴史みたいに伝えられている歴史と違うみたいな闇も感じられて本当はどうだったか…
ビオラちゃんの可愛さを堪能しながら楽しみにします。

魔術師にも色々いますが、この物語の主人公は守銭奴。
依頼人との交渉が、妙にリアルで好感が持てます。
雑なように見えて保守的な考え方も。
そうして舞い込んだ依頼で出会う魔女。

この魔女さんがなんとも可愛らしい！
我が儘も聞いていまいたくなります。
でも、ラスのお財布と精神が心配です。
守銭奴にとって浪費は敵ですから。

そんな二人が繰り広げる物語を是非、読んでみてください！

ぐぬぬ……。
この作品を読むと、封印された少年の心が呼び起こされます。

異世界、魔女、魔術、そして詠唱！！
やめてぇえええ！　作者様のセンスの良すぎる詠唱やめてぇえええ。
厨二心がうずうずしてきちゃいます！（笑）

本作を語る上で外せないのが、守銭奴主人公のラス君でしょうか。
ザ・少年漫画的主人公！

こんなの嫌いな人いないじゃんかーー！
そんな沢山の魅力を詰め込んだ素敵な作品です！

　物語や人物の感想に入る前に、世界観から。

　この作品の舞台は異世界。
　はい、貴族もいるし、魔術もあります。
　そして、バイクもあるし、アイスクリームもある！

　テクノロジー自体は現代のソレを逸脱しないんですが、魔術で空を飛んで街並みを、海を、ラスくんとビオラちゃんが見渡した、あのシーン！

　僕はそこで、未来を見ました！
　SFを見ました！
　皆様にも是非あのシーンを観て貰いたいです！

　魔術についてもすごーく練られてる。
　ああ、それはラスくんを語りながら喋りましょう。

　主人公のラスくん！
　とっても知的で、とってもワイルド！
　でも反社会的でもなくて、むしろ、義理堅い。
　…続きを読む

シビれるカッコ良さの詠唱や、主人公の守銭奴ラスくんが個人的にも最高に刺さります！！
胸の中の少年心を掘り起こし、主人公に魅了されたい人にオススメです！！

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（180文字）