とある町の山奥のそのまた奥に、人知れず4匹のドラゴンたちが住んでいました。
人が足を踏み入れることがないはずのその場所に迷い込んできたのは、捨て子らしき人間の赤ちゃんでした。
個性豊かなドラゴンたちは、赤ちゃんに「スズ」という名前をつけて一緒に暮らすことになります。人型にも変身できるとは言え、色々と規格外なドラゴンたち。
ドラゴン4匹と人間1人、どんな生活が待っているのでしょうか。
4匹のドラゴンたちは皆個性豊か。彼らのテンポの良いかけあいを読んでいるだけでも楽しくなってきます。
また、寿命も長く生物として圧倒的な強者であるドラゴンたちが、可愛がろうという気持ちはあるものの、自分たちよりも圧倒的にか弱い存在である赤ちゃん相手に驚いたり狼狽えたり喜んだり。そんな姿が非常に微笑ましいのです。
作中には「子育てあるある」なんかも盛り込まれていて、子育て経験のある方が強く頷いてしまう要素もたくさんあります。
そんな愉快なドラゴンたちとスクスク成長していくスズちゃんの毎日が、とにかく癒されるのです!
癒されたい方、ほっこりしたい方、最近の寒さに凍えそうな方!
心が温かくなるこちらの作品を、是非ご一読ください。
山に住み、人との関わり合いは最低限にしてきた四人のドラゴン(♂)が、あるとき人間の女の子を拾ってしまい──という導入から始まる本作品は、個性豊かなドラゴンたちの、心温まり、時に笑える日常が魅力だ
初めての子育てに戸惑いながらも頑張る彼らは、素直に応援したくなる
「男性体のドラゴン」という同じ属性のキャラクターが四名集まっているにも関わらず、それぞれの性格がキッチリと書き分けられているため、頭の中でごっちゃになることもあまりない
この辺りは作者の技量が優れていることの証左だろう
女の子がすくすく育ち、しっかりと物語に参加するようになれば、彼らの別の顔や、別の喜び、別の苦労なども読むことができるようになるだろう
総じて、読んでいてほっこりする良作だ
第一章だけでも是非読んでみてほしい
※アカウント利用停止措置を受けたため、本レビューは再投稿となります
人里離れた山奥に、人喰いドラゴンが住んでいるという噂がありました。
しかし、それは、ただの噂。
人喰いなんて、とんでもない! とても素敵で、陽気なドラゴン!
普段は人間の若い男性の姿に化けていますが、齢400歳、600歳、700歳、そして1000歳の四人のおじいちゃんたちです。
ドラゴンですので、とても長寿なのです。
個人の感想ですが、みんな個性的で格好いいです。
長く長~く、当番制で家事をしながら、四人で暮らしていました。
そんな平凡な日々が、ある日、一変します。
最長老(1000歳)の奈央が、女の赤ちゃんを拾ってきたのです!
捨て子!? 人喰いドラゴンがいるという噂の場所に!?
何か事情があるのだと考えたドラゴンさんたちは、彼女にスズという名前をつけて育てることにします。
……ん? この物語の時代?
「現代」です!
レトルトの離乳食もあるし、分からないことは「グググ先生」で調べます。
だから、子育て未経験のおじいちゃんたちでも、なんとかなる……なっている……たぶん……と、思います。
とても、愉快なドタバタ子育てホームコメディ。
大真面目なのに、どこかズレている、ドラゴンさんたちの奮闘ぶりに毎回、笑わせてもらっています。
ですが――。
冒頭の「拝啓」というエピソードは、大人になったスズが書いたと思われる手紙です。
はっきりとしたことは何も書かれていません。
けれど、その文面から感じられることが、時々、頭をよぎり、そして、思うのです。
この日常が、いつまでも続きますように。
この幸せが、いつまでも続きますように。
まだ連載中ですので、スズとドラゴンさんたちに、どんな未来が訪れるのかは分かりません。
ほっこりで、時々、ドキッ――の、彼らの日常。
一緒に見守っていきませんか……?
とある町のとある山の鳥居の奥にひっそり住んでいた4人のドラゴン。
彼らの元にやって来た少女スズとの日常を描いた心温まる物語です。
「鳥居の先には人喰いドラゴンたちが住んでいる」という言い伝えとは裏腹に、おとぼけで可愛らしいドラゴンたち。
彼らは少女スズのために子育てに奮闘します。
奈央さん、ナツキさん、千景さん、ゼンさんの4人のドラゴンのやり取りはほのぼのしていて、読んでいて思わず笑顔になってしまいます。
千景さんがドラゴンたちの突っ込み役なのですが、突っ込みどころが多いので頑張ってほしいです…!(笑)
ドラゴンたちと少女との穏やかな交流に心が洗われます…!
皆様もぜひ