人里離れた山奥に、人喰いドラゴンが住んでいるという噂がありました。
しかし、それは、ただの噂。
人喰いなんて、とんでもない! とても素敵で、陽気なドラゴン!
普段は人間の若い男性の姿に化けていますが、齢400歳、600歳、700歳、そして1000歳の四人のおじいちゃんたちです。
ドラゴンですので、とても長寿なのです。
個人の感想ですが、みんな個性的で格好いいです。
長く長~く、当番制で家事をしながら、四人で暮らしていました。
そんな平凡な日々が、ある日、一変します。
最長老(1000歳)の奈央が、女の赤ちゃんを拾ってきたのです!
捨て子!? 人喰いドラゴンがいるという噂の場所に!?
何か事情があるのだと考えたドラゴンさんたちは、彼女にスズという名前をつけて育てることにします。
……ん? この物語の時代?
「現代」です!
レトルトの離乳食もあるし、分からないことは「グググ先生」で調べます。
だから、子育て未経験のおじいちゃんたちでも、なんとかなる……なっている……たぶん……と、思います。
とても、愉快なドタバタ子育てホームコメディ。
大真面目なのに、どこかズレている、ドラゴンさんたちの奮闘ぶりに毎回、笑わせてもらっています。
ですが――。
冒頭の「拝啓」というエピソードは、大人になったスズが書いたと思われる手紙です。
はっきりとしたことは何も書かれていません。
けれど、その文面から感じられることが、時々、頭をよぎり、そして、思うのです。
この日常が、いつまでも続きますように。
この幸せが、いつまでも続きますように。
まだ連載中ですので、スズとドラゴンさんたちに、どんな未来が訪れるのかは分かりません。
ほっこりで、時々、ドキッ――の、彼らの日常。
一緒に見守っていきませんか……?
とある町のとある山の鳥居の奥にひっそり住んでいた4人のドラゴン。
彼らの元にやって来た少女スズとの日常を描いた心温まる物語です。
「鳥居の先には人喰いドラゴンたちが住んでいる」という言い伝えとは裏腹に、おとぼけで可愛らしいドラゴンたち。
彼らは少女スズのために子育てに奮闘します。
奈央さん、ナツキさん、千景さん、ゼンさんの4人のドラゴンのやり取りはほのぼのしていて、読んでいて思わず笑顔になってしまいます。
千景さんがドラゴンたちの突っ込み役なのですが、突っ込みどころが多いので頑張ってほしいです…!(笑)
ドラゴンたちと少女との穏やかな交流に心が洗われます…!
皆様もぜひ