言ノ葉紡

好きってなんだろう、青春ってなんだろう、を感じられる作品でした。 アクの強いヒロインたちとそれに振り回されつつも恋の成就に頑張る主人公を中心に、彼らなりの青春が1ページずつ丁寧に…続きを読む

劣等生だった主人公が追放されたり女神との出会いで最強への道を征くことになったり、という王道路線から入るので、なろう系やおれつええ系が好きな人に刺さる作品だと思います。 感情移入し…続きを読む

噺から始まる、と言う点で特徴的な作品です。 導入部分は馴染みない人名や語り口に疲れる方もいるかもしれませんが、本格的に英雄の話に入ったあたりからは慣れ親しんだ名称、文体に落ち着きま…続きを読む

ダークファンタジーや復讐物と一言で形容するには勿体無い作品です。 冒頭、軽い舞台設定に触れつつ退廃的な美しさを感じさせる描写で少女の語りに移り、その直後一転して清々しい朝日のよう…続きを読む

臨場感あふれる戦闘描写と穏やかな日常描写が秀逸です。 心優しいながらも芯のある主人公を軸に、彼女を取り巻く人々が生き生きと話に彩りを添え、まるで目の前で彼らが喋っているような錯覚…続きを読む

疾走感溢れる文体とこれでもかと魅力が詰め込まれたヒロインが特徴的な作品です。 破天荒でありながらシスターに相応しい素質を持ち、けれど聖人かと言えば私欲が捨てられず何とも人間らしい…続きを読む

「家で虐げられている」「契約結婚したはずなのになぜか愛される」作品は多くの方が手掛けていますが、その中でもこれだけ明確に貴族としての義務を理解して矜持を失っていない主人公は珍しく感…続きを読む

ハイテンション且つ個性豊かな登場人物たちの会話とは裏腹に地の文のシリアスさもあって序盤のコミカル要素は薄めですが、現代社会で生きてきた人の常識を出した上でそれを乗り越えなければなら…続きを読む

理性的な担当者と感情的な両親の対比が素晴らしい作品でした。 普遍的な父母の愛からただ息子の幸せを願う心で視野狭窄に陥っていた二人に担当者が一つ一つ丁寧に説明することで、我々読者に対…続きを読む

凛としたクールな女性が好みな方。 可愛さ溢れる女の子が大好きな方。 その両方の需要に応えられる主人公が愛らしく活躍するのがこの作品。 エリート死女神の趣味や愚痴は微笑ましく、読ん…続きを読む

無駄のない情景と心理の描写はさることながら、怪異の扱い方が非常に上手です。 淡々とした恐ろしさ。非日常への誘い。 序盤でそれらが一気に読者を畳み掛けてきます。 最初の章、知らず怪…続きを読む

ヒロインを徹底して人智を超えた悪の華として描くことで人類にとって絶望の時代であることを読者に体感させる構成になっているのが上手だな、と思いました。 無邪気な子どもみたいに残酷で可愛…続きを読む

初手からわかりやすく入りやすいので、疲れている時でもさくさく読み進められます。 誰もが知っているようで、でもその王道から少し足を踏み外した新鮮な展開が魅力的です。 主人公の探究心が…続きを読む

四季に合わせて変化する関係性と登場人物たちの優しさが詰まったお話でした。 冒頭から過去を振り返る契機がさりげなく描かれ、順を追って今に至るまでの流れが主人公の心情とともに繊細に綴ら…続きを読む

冒頭1話から物語は引き込む力が強く、文章を読んでいると言うよりは目の前にありありと映像が浮かぶような感じで時間を忘れて読むことができます。 架空のスポーツを題材にしながら、それが…続きを読む