少年ユウキと「殺戮の天使」ことアンドロイド少女リベルの出会いから始まる本作は、AIによる管理社会の中で自由を求めてもがく若者たちの物語です。
冒頭のリベルの狂気的な強さと美しさにまず圧倒され、次第に彼女が見せる人間らしさに心を奪われました。
特に、日常回帰のように見えて実は監視と制限だらけのユウキの生活描写がリアルで、現代社会の皮肉を感じます。
アクションシーンはまるで映像作品のように緻密でスピーディ。
一方、親友ケンタとの絆や別れの場面では胸が熱くなり、静と動のバランスが絶妙です。
かわいいAI兵器に世界が壊される……だけでは終わらない、知性と感情がせめぎあう青春SFの良作です。
1話、2話で展開される、狂気的ともいえるヒロインの異質さから、
3話でのユウキの日常とのギャップ、
そして、一見、平穏に見えた日常の中に漂う違和感と管理社会の実態。
巧みな構成と、読みやすい文章でで、サクサク読めてしまいました。
アクションシーンの描写も見事で、映像映えしそうです。
ユウキがリベルに惹かれていく(ある意味チョロすぎる)過程は
少年漫画然としていますが、制限された管理社会での平坦な生活が
彼女によって突然塗り替えられたという過程を思えば、なるほど納得です。
ざっくり50話まで拝見しましたが、ゆっくり腰を落ち着けて
読ませていただこうと思います!
はてさて、41話まで読ませていただきました「リベリオン・コード」
舞台はAIの進化により、しかも月20万の生活保護が人類全体に支払われる様になり、人類全体がニートと化してしまったディストピアの様な楽園。
しかしその楽園もAI「オムニス」の宣戦布告により崩壊。
そしてなんやかんやあってAIが統治する独裁国家へと変貌する。
生活保護も環境もそのままだったが、人類は娯楽の殆どを禁止され、監視社会へと一変してしまう。
これではいけないと立ち上がったのが主人公で高校生の「ユウキ」くん。
ユウキは激怒した。必ず、かの邪智暴虐のAIの裏に潜む黒幕を除かなければならぬと決意した。
そんなユウキくんに協力するのが、AIアンドロイド少女の「リベル」
リベルには人の心がわからぬ。リベルは、アンドロイドの兵器である。黒幕の命令で、反逆者で「遊んで」暮して来た。けれども疑問に対しては、人一倍に敏感であった。
そんな二人が紆余曲折あり、手を取り合ってこの世界の黒幕と構造を討ち倒さんとするお話です。
この作品の魅力はなんと言っても緻密な文章。
空模様や風景、心理描写などがわかりやすく。
尚且つ詩的である為かなり読みやすい。
詩的だが、読みやすい文章を求める人にお勧めの作品だ!