色々なことがあって、それは毎日折り重なるように、次から次へと。
奔流の出来事達に揉まれている内に、急に私が裸になって、ポツンといる。
ずっと書いて来たもの達をふわりと見返して、みて、一つ一つに付随する感傷を飲み込んだ。
何かが足りない。何かが何かは分からない。
見上げると出来事達と感傷達が舞い上がっていて、私は底にいて、置いてけぼり。
ずっとぎゅうぎゅうだと思っていたのに、空っぽで、何も見えなくて、手を伸ばしても誰にも届かなくて。ちょっと寂しくて。
でも、拭ってから思った。
過去は消せない改変出来ない、だけど、今だけは離れている。
だから、全部なかったことに、この一瞬だけでもする。
私は裸だし、過去も過去作もないし、つまり今と私だけがある。手を伸ばした方へ進める。本当は私に刻まれたものも私が刻んだものも消えないことなんて分かっている。だけど、新しく生まれ変わるみたいに、次を書きたい。