星乃夜衣

何が常識で何が非常識なのか、パンツの話し。

幻想的な色を湛える海に在るのは大樹。 白浜にたどり着いた漂着物を誘うのは小船に乗る船頭たち。 これは紡がれてきた世界。そしていまだ紡がれていない世界を繋ぐ、記憶の海の物語。

天野蒼空様主催、第13回空色杯応募作品。 お題「立夏」×「カナリーイエロー」、500文字以上の部の作品です。 　＊　＊　＊ 手折られてしまった花は今は見る影もない姿になってし…

「第二回あたらよ文学賞」応募作品です。 　＊　＊　＊ 海辺の街を一人歩く中、高校生の麻薙は軒先に干されている藍色の布たち――藍染を目にする。唐突な雷雨に見舞われる中、その古屋…

音読してもいいですし、もちろん看読するのもよいですし。意識を明確な言葉にしてみると、意外に自分を鼓舞したり、落ち着かせたりする効果があるんです。いわゆる言霊ですね。 言葉の力を…

あなたの書いているものは誰かのパクリですか、それとも学んだものですか。そう問われたとき、なんて返すのが正解なのだろうか。どうして生きればいいのだろうか。

　あなたが大事な事って言ったの、ホントは大したことじゃないと気づいたよ。けどあなたの音の中には確かにあるんだ。社会の音がひどく殺風景なんだろう。どっちを君は選ぶ。楽しい方がずっと…

９／２５から開催予定の「エッセイを書きましょう2024」のちょっとしたお誘い。

※本書は真剣に商業デビューを考えて公募など活動してながらも、なかなか結果が出ない方用の創作論です。 ※それ以外のアマチュアの方にはまったく必要のない話ですので読まない方がいいと思…

「書籍化して、作家デビューしたい！」 カクヨムに投稿する方の多くが、 きっと同じ目標を胸に日々執筆活動に励んでいることでしょう 公募からデビューを目指す道を「就活」と捉えるこ…

鹿児島市で開かれた、児童文学についての基礎的知識から創作の方法、作品の添削指導等を行う児童文学創作講座を受講してきました。 ここでは備忘録として、またこれから児童文学を志す方への…

未曾有の少子化に陥り、国は人工的に人間を生産する政策を打ち出した。そうして作られた「脊椎動物研究所」。ここでは、人間は魚の形で作られていた。

過激な表現の必要性や影響について考えてみました。結果として、どうやらメリットよりもデメリットの方が圧倒的に上回っているようです。予防措置でレイティングを設定している方、過激な表現…

中学生の孫と思い込みの激しい祖父の軽快な掛け合いによる、お気楽おふざけストーリー。クスッとした笑いの中にちょっとした皮肉を織りまぜた、そんな物語です。

　いま売り出されている小説とは、どのようなものなのか？　そんな視点で出版業界を捉え直し、あなたの作品の真の価値を見極める。外部コンテストや小説投稿サイトでの評価に落ち込み、やる気…

嫌なら読まないでOKです 本作を読んでも読み返しません。 直接作品に書いたら気分を害するであろう、気になる感想を作品は匿名で書く。 「未読あり」「あとで読む」に20作品ずつ貯…

親から無能と誹られてきた青年、ケルヒャー・ラングレイス。かれに転生した田所勝也は、亡くなった母親の莫大な遺産を手に入れる。 森を買い取り、不動産資産を手に入れ、自由なスローライフ…

――彼氏が来る前に消さないといけないもの、それは私の身元がわかるもの。 柊介とは偽名で付き合っているから、病院の薬の袋は隠さなきゃ。 今、正体を明かして柊介と別れるわけにはいか…

※KAC後も読んでいただいてるので注意書きですが、これはKAC2021のテーマが「ホラー&ミステリー」だった時になんかイラッとして2時間くらいでぽーんと書いたやつなので、その点だ…

桜井乃亜（16）、SF嫌いを公言するSF読者。でも彼女は陽キャを目指していた。そんな彼女のまえにある女の子が現れて……

三機の宇宙探査機が捉えたメッセージ。そこから宇宙を巻き込む戦争が始まる。

「読まれない理由は何か？」「埋もれるのはなぜか」「人気になるには？」について、解決策を書いていきます。 序盤はシステム面から「初心者が読まれない状況から脱却する」方策を扱ってい…

母なる星をなくした宇宙人、アムルゼッスンは不動産星に訪れて新たな新居の星を探しに行く。

思考をアウトソーシングできる商品の発売。そして社会は、世界は変わっていく。

スペースオペラを読んだことがない筆者がSF界にどう挑み、佳作を獲ったか。あるいはSF界で生きていく知恵を公開。そして筆者が下したスペースオペラを書く決断について書きます。

量子脳にはあらゆる語るべき未来と過去が同時に存在していた。

2023年８月21日、日間ランキング１位獲得。2024年11月6日、3万PVを獲得。長く読まれ続けるには理由があります！ 東京創元社、創元SF短編賞は毎年一次通過作品が13パー…

彼の全ての詩には深い孤独、悲哀が鳴り響いている。彼の実体を理解し得る者が誰もいなかったのである。彼の「詩論」は宇宙論にまで及んでいるが、主観的想像力によるものである。ポオの才能…

　――やがて、父は巷の浮浪者のように酩酊しては路上で寝ては糞小便を垂れ流すようになった。それが三カ月も続いては義母や兄弟の手には負えなくなった。 　――私は考え抜いた末、決意した…

私は自分自身の心身を保つためには厳密な言葉が不可欠であると痛感した。私は、私と同じような体験をしている人物を歴史上に探した。私が体験した状態を理解できるものは身近には存在しなかっ…

　次の小林秀雄の「現代文学の不安」のなかにも この事が語られていて、今後もこの問題の深刻さは依然として変わらず、人々はイタチごっこをくり返していくであろう。「私たちは古人の夢を嗤…

これは誰の言葉か、と言っているがまぎれもなく小林秀雄自身が考えた言葉である。 私はこの重要な問題を拙著詩集「暗き淵より」で共感、反論を交えて書いている。 「生活と芸術とは根本…

「絵に描いた餅は食えぬ」という我々人間存在も所詮は他の如何なる諸生物体と基本的生存条件は変わらぬ、それ以上でも以下でもない。それ以上と思うのは人類の驕りでしかないという唯物論的…

1章　投稿を始めるに当たって受賞は「運」＝「確率」で決まる。確率である以上試行回数を増やせば受賞できるはず、と考えました。なので内容をそっちのけでいかにたくさん効率的に書いて投稿…

あんたの言う相対的思考そのものが自分自身を裁くってこと、これも自明なことだ。全ての行為を阻むもの、その阻むものそのものも相対化するあんたの大事な、その身を守るその思考が自分をも滅…

――死や生存の謎は観念や情報では知っていたものの、所詮は他人事であった。 　彼は自分が現実に見たもの、眼前で起きた事故を忘れようと努めた。 　だが、母親の狂乱する姿と肉片…

すなわち生きながらの眠りの世界である。これ又、ピュロンにおいては馬耳東風にすぎない。心頭滅却すれば火もまた涼し、である。言葉は使用法でいかようにも変化させうる。 ピュロンと同時代…

「テスト氏」の翻訳文からは小林秀雄の張りつめた緊張感、悲壮感、激しい熱情が感じられる。 小林秀雄自身の翻訳序文の文章にも何とも名状し難き激しい、祈りにも似た想いが込められている。…