著者が受講した講座の講師の作品を詠んだこともあるし、実は某SNSで少しばかりあいさつしたこともある。
いかにも文学のおねえさまであるが、芯は相当強いと見受けられた。
道理で、これだけの講座を開かれるわけである。
しかも彼女のいるのは児童文学の世界。
子どもだましどころか「大人だまし」の通じない世界である。
大人同士の文章であれば、そこはまあそういうことでとさじ加減も味のうちであるが、子どもとなると、そうはいかない。しかも一歩間違えれば、子どもだましにさえもならぬただただ幼稚な文に成り下がりかねない。
そんな厳しい世界で生き抜かれている方であるからこその講座であるが、だからこそ、児童文学や子ども相手出ない世界の物書きであっても、唸らされるばかりか文章を書いていく上で改めて検証すべきことに気づかされます。
児童文学作家を志す“まめいえ”は、どのように書けばよいかについて悩んでいた。そしてある日、鹿児島市天文館図書館にて児童文学創作講座が開催されることを知り、参加を即決。児童文学作家/絵本作家の村中李衣より学んだことを、同志のため共有する。
私などもそうですが、文章の書きかたを師に教わったという方、少ないのではないでしょうか? だからこそです。まめいえさんが公開してくださった学びは、書くことを志す方のみならず、書くことに慣れている方にも大きな気づきをもたらしてくれるのです。
講師である村中さんの説かれる内容は、作家としての姿勢からテーマへの目の付け所、ついつい書き手が犯してしまう「そ病」――正体はぜひ御自身の目でお確かめを!――など、まさにジャンル問わず書き手に必要な心得です。
また、まめいえさん学びを得る前と後の同作品を載せてくださっていて、学びを得た結果が見て取れる点もすばらしい。
書き手の方にも読み手の方にもお勧めしたい、やさしくてやわらかな書きかた指南書です。
(新作紹介「カクヨム金のたまご」/文=高橋剛)
創作講座を受けた時の体験をシェアしてくれています。
先生は児童文学で長年ご活躍なさるプロ中のプロ。
児童文学らしさを学ぶことで、ラノベらしさも見えてくるはず。
個人的には、身体性の描写が目からウロコでした。
主人公の年齢に応じて、動作が変わる、視線も変わる。だから地の文が変わる。
意識するとしないとでは、大きな差になりますね。
なにより貴重なのが、実作に対しての感想や添削があること。
本作の作者様が書かれた「おはなし」の着想、ビフォー&アフターが公開されているのです!
これがとっても為になる。
カクヨムでも長く執筆なさっておられる作者様。世間一般の人とは、書く力も筋力も違います。
ベースとなった「おはなし」の完成度が高い分、先生のアドバイスレベルも高度になっていますよ。
はてさて、どんなアフターになったのか?
ラノベ一筋な人も読んで損はしません。
きっとレビュワーも、何度も読み返すことでしょう。
……そ病、発症しなかった。やった!
わたしは去年、つばさ文庫に応募して
かすりもしませんでした。_(´ཀ`」 ∠)_
正直、児童小説は書いていて難しかった。
わたしには無理だ。やめようと思いました。
でもでも子どものことを考えるとアイディアが浮かんで
凝りもせず書きたくなってきたのです(病気)
文章下手は承知の上、さっそく書こうとする。
いざ書いてみると、児童文学ではないような……。
違うのはわかるけど、なにが違うかわからない。
そんなときに出会いました。
まめいえさまは児童文学創作講座を受講したそうで、
児童文学ならではのルールやヒント。
その内容をわかりやすく丁寧に説明しています。
ときどきマッチョネタが面白かったです。
これを読んだからって、自分の実力では、すぐ書けるとは思えませんが(笑)
少しでも上手く書いて、子どもに気持ちよく読んでもらいたい!
今からなら間に合うかも⁉
児童文学書きたい方、おススメします(´っ・ω・)っ📚
さるプロの方を講師にお招きしての、児童文学講座。
その、講座に出席した作者さんの体験記。
「児童文学」とはいかなるフレームで書くものであるか。
どのようにして書くものであるか。
2/14現在更新分までを拝見する限り、そのような主旨を「共有」可能なエッセイであると感じました。
なんとなくですが、「児童向けの小説」くらいのふわっとした理解から、なかなか細部を詰める端緒がないように思われる児童文学。その最初のとっかかりとなりうる一作であるように思われました。
「児童文学」なるものの「骨格」を掴む、その一助として。
あるいはこの一作を契機として、あなたも児童文学を書き始めることができる――かも、しれません。
自分とこの地元でも、こういう講座ってあるんでしょうかねぇ…。