不思議な作中の雰囲気。
よくあるテーマではあるけれど、なぜかこの作中には悲壮感とか圧迫感とか
そういった、焦りに起因するような空気感は感じない
あるいは、作中では人類の課題が「解決済み」であることが
そんな空気を生み出しているのだろうか。
水槽を眺めている、という行為が水族館を思わせるからかもしれないが
少なくとも私には、作中に悲壮感めいたものは感じなかった。
あるいは、それは麻痺した現代人の病巣のような思考の現れなのかもしれないが────
とはいえ、できればこういう未来は訪れないでほしいというのが本音でもあります。