星見守灯也

　その日、私は空を飛んだ。 　

人が好き。ものに、花や星の名前を与えて愛でるような生き物は人間以外にいない。 君が好き。僕をただ1人見つけてくれた。そんな人間は君以外にいない。

＊KAC20241 ＊お題：「書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』」 ＊『KAC2024 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2024～』…

＊KAC2024のお題を書いているときの副産物です。 ＊短編です。

遠距離恋愛の彼は、あまり言葉で愛情表現をしてくれない。 数か月ぶりに会えたとき、彼の部屋で見つけたのは…。

　西暦二五〇〇年。九州魔法学園に通う高校生アル・ディーバインは姉や進路のことで悩んでいた。転移魔法に失敗し、謎の腕に連れ去られてしまう。魔力切れになり、洞窟へ置き去りにされたうえ…

私は、病気で人生に幕を引こうとしている。 その直前に思い出す。 幼い頃、空飛ぶ列車に乗ったこと。 あの、不思議な車掌のこと。 これは、少女と夏の夜の幻想譚。

男の子と影法師の物語。

「多様性を認める社会」について今一度考える。

主人公にとって身近な鳥は、スズメでもニワトリでもなく？

１０００年の眠りから覚めた黄龍、弥生（やよい）。 すでに人類は滅び、世界は新たな時代に入っていた。 お世話役の森の精霊、彭侯（ほうこう）と共に、かつての美味しい酒と料理を求め世界…

貴族たちが栄華を極めた平安時代。 かの有名な源氏物語を書いた紫式部は、帝の皇后である彰子の女房として彼女に仕えていた。 そんな彼女だが、たびたび怪異に見舞われ、陰陽師の安倍晴明と…

ある夜の事。一心不乱に自転車を漕ぐ青年がいた。 彼はどこから来て、どこに行くのか。 そして彼の目的とは。

小学生の男の子、宙(そら)は、ある日学校帰りに黒い何かを拾う。 『クロ』と名乗ったそのものと、少年の秘密が共有される。 友達が出来て喜ぶ宙だったが、クロにはとある狙いがあった。 …

むかしむかしある山に、黒いナニカがおりました。 黒いナニカは周りに同種族の仲間もおらぬまま、長年過ごしていましたが、あるとき、人間の子供に出会いました。 それは、ナニカにとっての…

僕の名前は「メガネ」だニャ。 自由気ままな野良猫だニャ。 そんな僕の仕事はどんな事件も解決する探偵だニャ。 KAC2024　お題「メガネ」の作品になります。

果ての地に住む神様は絶望しておりました。 彼には本当の仲間などおらず、 彼には本当の願いなど叶えられず、 彼には本当の救いなど与えられませんでした。 やがて、〈運命〉の名を持つ…

書類仕事が苦手なトレジャーハンターのイリス。 そんな彼を見かねて、ギルドマスターの娘エルザは提案した。その内容は、かの偉大なる魔術師のホムンクルスを連れてきて、代わりに書類仕事を…

私の知らない時間を積み重ねて、あの人はかっこよくなっていた。

中二の夏休み、自由研究を班ごとでやるという理科の宿題が出て、自然科学館へ行く事になった僕達は…… KAC20248参加作品です

問題あるわボケ ※ノベプラ、ネオページにも掲載中

目の前の彼女からは、いつだって透明の香りがした。 国境を守る守護者として生きるディランは、或る日仕事中に獣に襲われそうな人間を発見する。 彼女は見慣れない服装に身を包み、その髪と…

あたしは黒猫。 骨董屋さんのお家に住んでいるの。 飼い主である店主の柳都が大好き。 でも、彼はそんなあたしの心を知らない。 全6,000文字以下の短編小説なのでお気楽にどうぞ。 …

――そう、俺はこの夜を、20年以上生きている。 売れないミュージシャンの俺は、38歳になった今もバイトで食い繋いでいる状態だ。 そんな俺に、昔のバンドメンバーは「同棲している彼女…

光速の近くまで暴走加速を続けた宇宙船が止まった時、出発より20兆年の時間が経過していた。

近視や遠視などの屈折異常を、手術で簡単に治療できるようになった未来。 もはや不必要になった眼鏡は骨董品として愛好家に愛されるようになった……。 ＊KAC2024第８回お題を「…

定年退職した旅行好きの夫。彼は、実際にその場所に行ったような体験ができるシミュレーターができたので行ってみようと主人公を誘う。 歳を重ねた夫婦がふたりで『旅行』を楽しむ短編です。…

私は学生の頃から作家になりたいと思っていましたが、大学生～社会人になってからしばらくは、日々に追われて全くものが書けなくなってしまっていました。 そんな私が、またものを書き始めた…

<KAC2024「めがね」参加作> 環境汚染により最後の人類が死に絶えたその瞬間、遺された数多の眼鏡に意識が生じた。 道具にすぎなかった眼鏡たちは、思考を獲得しテンプルをぎこちな…

あなたを想って流した涙の色は、何色ですか？ 【KAC20247】第７回目お題「色」参加作品です

高校時代の、眼鏡とコンタクトに関わるエピソードです。 若かったね〜、私も(笑)。

情けない王子が頑張る話。ハピエン。 ※ 別に連作というわけじゃないですが、「常識的に考えろ、と王太子は言った」と同じ世界線の話です。時代は違いますが。

夜明け前、彼氏と喧嘩をした女のネカフェ。 友達に励ましてもらうが結果は。 KAC2024お題八つ目「めがね」より。

お題：「めがね」 はじめてメガネを掛けた日 ボクは泣いて、慰められた 月日が過ぎて、おじいちゃんの家は取り壊すことが決まって―――

大学のサークルが国内大会で優勝して、めでたく海外遠征することになった。行き先は香港。異国の地で、どうやら……僕は宿命の出会いとやらをしたらしい。

　「〇〇には三分以内にやらなければならないことがあった」と聞いてどんなストーリーが浮かぶ？ 　こんなやりとり、うちでは日常茶飯事です。 　お題、順番通りに全部のせ、しか…

　主人公の『俺』が色を失うまでの話。

脳の現象をコンピュータに移せる時代のはなし

言葉の乱れは心の乱れ。それほどに言葉と心の関係は密接だ。 では言葉に心が乗っ取られた時、人間の社会は一体どうなってしまうのだろう。 KAC2024お題むっつめ『トリあえず』よ…

めがね売りの少女は濡れた雪の降る大晦日にめがねを売っていました。 でも、誰も買ってくれません。見向きもしません。 飢えと寒さに耐えかねて、少女はめがねをかけました。いいんです。め…

猫獣人の少女アイリスは冒険者になったばかり。 自称考古学者レインが持っている不思議な眼鏡をめぐって大変な事態が起こる……！

ある晩のこと、仕事帰りのおじさんのところに タヌキが眼鏡を借りに来ます。

不遇な家庭と学校の往復。 それだけだった暗黒の青春。 でも、君が手を取ってくれたから。 君がいたから。 たったひとつの触れ合いが、わたしの日々を変えてくれた。 ガールミーツガール…

【KAC2024 第7回参加作品】 目の見えない彼女は『色』について興味津々なよう。今日もまた、彼女の元で色について話す──。

世界を統べる魔女（トーラ）に仕える者として恐れられていた魔女ラルーは、その大きな役目を解かれ人間であるルタとして生きていくこととなる。 平穏無事に目立たず残りの『生』を生きていこ…