テーマとなる〝めがね〟を通して、子供心の好奇心、初めての光景への戸惑い、それが丁寧に描かれていました。
不器用おじいちゃんの優しさや、孫への愛情が、ほのぼのとした描写でスッと胸に入り込んできます。
主人公の後半部の描写を読むと、「ああ、この〝不器用〟もきっと、受け継がれていくんだろうなぁ」と確信すら持てる、時系列の工夫が面白い構成を感じられるはず。
全編通して、陽だまりのような暖かさを感じるストーリー、文体、お見事でした!
短編1話構成でパッと読めて、スルッと胸に沁み入ってきます……是非ともご一読を!