平本りこ

グループホームでぼくは岩橋さんとであった。 なぜか初めてあった気がしなかった。 「ぼくはあなたと友達でした」ぼくの言葉を操っているのは何なんだろう。

「陽一お兄ちゃんは甘えん坊さんだね。こんなに大きくなったのに……」 彼女の水色のワンピースは懐かしい夏の匂いがした。 なぜ、彼女は遠い夏の日に消えた美少女のままの姿で、 大人…

月の神様を主神として祀る王国のお話。月の神様の理想の女性は、純粋な心をもつ王女様でした。 今までどんな美しい女神さまや、可愛らしい妖精に恋を打ち明けられても、首を縦に振らない月…

『――何だか緊張するな。 こうやって階層間（かいそうかん）通信で話すって。 慣れてないから何からしゃべろうかな？　 もし萌衣（めい）が変なことを言っても絶対に笑わないでね。 約束…

この世界はファンタジーか、それとも現実か。 記憶を失い彷徨い歩く一人の青年を中心とした、少しばかり不思議な世界。 職業不定、戸籍不明、実名不明の青年がいる世界は、どこかファンタジ…

びっくりするほど厳しい校則がある高校に入学してしまった私。 なんとその高校には、「恋愛禁止」の校則が。交際は絶対禁止なうえ、男女で仲良く会話しただけで先生から注意されることがある…

私、中原陽菜（なかはらひな）中学二年生の女の子。 今日、はじめて勇気を振りしぼって、あることにチャレンジしたの！！ 成長した陽菜の姿を、いちばんに見て欲しいあの人のために。 あの…

毒抜きなら右に出る者はいないと称される名医、彼は…何者なんだ？ 海辺の町にある個人病院『さざなみクリニック』ここには、知る人ぞ知る名医がいる。彼の名前は市ノ瀬 海（いちのせ か…

「……私、もう一度、あの曲が聴きたかった」 僕、猪野宣人（いのせんと）は変わった名前の小学４年生だ、 今日、初めて親にも言えない悪いことをした、学校を無断欠席だ、 多分親にはこっ…

学校一の美少女と付き合っていた僕―高梨慶太はある日彼女の浮気現場を見てしまう。 ウソだと思って彼女に聞きに行くと浮気は本当だし、「大嫌い」「気持ち悪い」「一生近寄るな」ってボコボ…

学校うさぎの うさえもん と飼育委員の少女 愛[まな]、そして新しく飼育委員になった少年 希[のぞみ]。 春を迎えた小学校で出会い、成長し中学生になり、場所を違えて高校生となる二…

私は、犬。人に、噛み付いてはその人物になれる能力を授けられた。私は、犬という存在にどう向き合うのか？

神々たる『クリエイター』達は、各々好きな世界を創造する。 そうして創られた幾星霜とある世界の一つで、ユーゴは冒険者として生きてきた。 ユーゴのパーティー『無限の虹』の一員である…

タイトルどおりの展開です。 悩みや納得のいかなことなどあると思いますが、肩の力を抜いて、ひとときでも楽しんでいただけたらと思います。

いつものように帰宅し、夫の帰りを待たずに薬を飲んで就寝した私は、気がついたら死んでいた…… 死因はストーブの消し忘れによる火事。周りは不幸な事故だと決めつける。しかし私はストーブ…

ちょっとだけ小休止中です（カクコン用執筆中の為） 表紙→https://kakuyomu.jp/users/BulletCats/news/168180930781943856…

クラスで浮いた存在の中学二年生、凡田啓介（ぼんだ けいすけ）には、コージと呼ぶ唯一無二の親友がいた。 その親友と何げない日常を送っていた凡田であったが、ある日クラスメイト全員の死…

　前田俊は高校受験を控えている。 　毎日の通学で通う場所には所謂開かずの踏切があり、渡ろうとする時には必ず遮断器が降りていた。 　数分以上は待たされる踏切だが、俊は苛立つこなく静…

Aさんは話好きで、よくしゃべるため、けむたがる人も多かったが、僕は嫌いではなかった。

「再会」のサイドストーリーです。 菜々未の姉、雛乃から見た中学時代の鳴沢のお話です。鳴沢の「三階から机投げた事件」の真相がわかります。「再会」よりずっと軽めなのでさらっと読めま…

魔法がまだ限られたものにしか扱えなかった時代――少年と剣士は出会う 【第一部『創世記』完結済：第二部『草莽記』完結済み！：第三部『飛翔記』完結済み！：第四部投稿中！】 これから…

「妙子の青春」のスピンオフ作品です

小中学生のための楽しい読書時間になるように書きあげました。大人の方も笑って読んでもらえると嬉しいです！主人公の碧人（あおと）は父親の顔を知りません。父はずーっと仕事に行っていると…

事件現場に残された暗号。浮上する二人の容疑者。皆さんは暗号の謎と犯人の正体にたどり着けますか？ 本格ミステリーの開幕です。 (1話完結のお話しでしたが、問題編と解決編に分けました…

◆女装させられて女子校＆女子寮へ。 男子中学生・上原一冴（うえはら・かずさ）は自分を男子と思えなかった。それなのに、一つ年上の少女・蘭（らん）に恋をしてしまう。 ある日のこと…

【第24回電撃小説大賞二次選考通過作】 折れた刀を所有する男、冷衛はかつて武官の身であったが、現在は市井の剣士として生計を立てている。 ある日、冷衛は依頼人である女性、小竜と出会…

あっけないな。 親父が死んだとき、まっさきに浮かんだそんな感情に、俺は驚きと恐ろしさを感じていた。 悲しみというものが、湧いてこなかった。

高校を卒業した伏見信弥(ふしみしんや)と長岡美渚(ながおかみなぎ)は最後の放課後を、海が見渡せる飲食店で共にしていた。 そして二人は、夕日が沈み行く海へ向かう——満ち引きする波…

私は、気がついたら病院にいた。事故で一時的に記憶を失った私の前にいたのは、両親、友達、そして見知らぬ男性だった。毎朝一番にお見舞いに来る彼と喋るうちに、私は彼の記憶を少しづつ、取…

「私をわかってくれるのはあの人だけだった」 　狂気的な愛を胸の内に秘める孤独な仙人、析易。どこにもなじめなかった純情な胡琴弾きの少女、ミオ。 　ひょんなことから出会った二人。山…

瞼と頬、そして左眉を貫く傷。少年時代に川野の雷神と呼ばれた鳴沢陽介。その鳴沢に助けられたことのある音羽菜々未。十年を経て、菜々未の勤める会社に鳴沢の履歴書が送られてきて……。 …

【完結済み】 　ニート生活を送っていた俺、石川誠道は、バスガス爆発という早口言葉が死因で異世界に転生することになった。 　女神さまは転生特典として固有ステータス（しかもカンス…

５分で読書シリーズのために書きあげました。まじめな主人公の初恋・失恋・そこから始まる彫刻への恋を描きました。最後に主人公の青柳ちさには、ご褒美が待っています。彼女と共にご褒美を味…

厳しい親のもとで育ち、小さい頃からピアノを叩き込まれてきた僕は、ある日のコンクールを境に声が出なくなってしまう。学校や家、どこにいてもコミュニケーションの取れない僕が安らげる場所…

「5分で読書」最終選考突破！！ とある過疎の村。そこには山神さまの力を宿した少女がいた。少女は無垢であり、無垢であらなければならなかった。 そんな彼女のもとに一人の少年が訪れる。…

もう50歳ほどになる主人公、ジールは女の子と共に街を歩いていた。少し広場で休憩していると、そこに主人公への復讐に駆られた青年が来た。 （自分の作品である『私の可愛い裏切り奴隷』…

人魚の伝説が残る東の島。ここで行われている祭祀とは。そして、うたうのは・・・。 星空に響く、美しい和楽器の音色。力強い唄声に、祈りを込めて。４話完結になります。 前作【 リナリア…

人魚の伝説が残る西の島。ここで行われている祭祀とは。そして、うたうのは・・・。 月夜に響く、美しいピアノの調べ。優しい歌声に、祈りを込めて。３話完結。

これは誰かが体験したかもしれない、取るに足らない物語。

＜虚無大戦＞――― それは神代において封印された＜黒紫の虚無神＞が魔族によって復活したことで起きた大規模な戦乱。 半年に及ぶ激戦の末、一人の聖女と神具の力で終結した。 それから…

仕事優先でカップルになった二人。 愛は後から付いてくると思っていた。 結婚１０年目の妻の妊娠。 本来は素直に喜ぶべき事なのだが、夫は悩みの渦中にいた。

【第一部　本の舟・完結】 大洪水を生き延びた一握りの人々は、周辺を水で囲まれた塔の中に幽閉状態となった。食料の備蓄も尽きかけた時、そこにあったのは、洪水前に運び込まれた大量の書物…

魔王との相討ちにより死んだとされる聖女テネシア。彼女の生まれ変わりとして王宮で育てられたフィエルンは、前世の記憶と聖女の力を断片しか持ち合わせていない。平穏だった日々は、ある日1…

何故か乙女ゲーのモブに転生した主人公は、努力の末に完全無欠な令嬢へと進化した今日この頃だったが、──「魔法少女になりませんか？」　──バグった！？ しかして現実は、死と硝煙と、…

「今夜泊めてください」 美少女に頼まれた主人公。しかし、彼女には何やら秘密があるようで……。

　ヴィルヘルミーナ・セランネは、デビュー前にも関わらず麗しい見た目で名高い辺境伯の一人娘。アーリラアイネンの第五王子クリスティアンも、一目で恋をしたほどだ。 　しかしこの令嬢、な…

砂漠に囲まれた街は、黄砂舞う景色が当たり前だった……。 この街で一癖ある登場人物たちを、それぞれ三人称で描いていきます。 連話方式です。どの話から読んでも楽しめるようになってい…

主要キャラ ・三華月：可愛い容姿をした狡猾な聖女。無双の力を持つ。 ・勇者：三華月から荷物持ち以下の存在と思わている。１話から登場。 ・強斥候：勇者の相棒。１話から登場。 ・美人…

戦場は巨大病院―― ロックドイン・シンドロームで入院中の刑事は、娘の汚名を晴らすためにテロリストに立ち向かう。 「このミステリーがすごい！ 大賞」予選　& 「日本ミステリー文学…