小学生の恋物語は初々しくて、可愛らしいもの。それに切なさが加わるのが、この作品です。カセットテープという懐かしいアイテムも、それを一押ししてくれます。サブタイトルの言葉選びも素敵で。A面とB面の間にある巻き返しや、一時停止、早送りで、場面がどこなのか想像しやすかったです。カセットテープが繋ぐ、少年少女の恋物語を是非、読んでみてください!最後、どうなるのか、どうなってしまうのか。このドキドキを味わってほしいです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(222文字)
この物語は、小学生の少年の初恋を描いています。今時の子供は目にしたことも無いだろう、携帯型カセットテープのプレーヤーが、物語の鍵を握るアイテムです。物語の各章も「A面」「巻き戻し」など今では死語になってしまった言葉。そんなレトロなアイテムが、少し不思議でキュンと胸が締まるような恋物語の中で大活躍するのです。短い物語の中に、少年の心情がみずみずしく描かれ引き込まれていきます。物語の展開もお見事で、一気に読んでしまいました。読後、じわりと心が温まるような物語です。
短編でありながら、人間の描写が深く掘り下げられていて非常に読み応えのある作品です。 今やCDすらもあまり手に取る機会が減り、MP3データが主流となっていますが、カセットテープだからこそ伝わる想いや気持ちがあるのではと思います。 在りし日の思い出をふと振り返ってしまう。 そんな気持ちになる作品でした。
語り手「いやー。いいね。この恋愛小説」零「そうですね。まあ、語り手さんは恋愛すらした事ないですもんね」語り手「ぐはっ_:(´ཀ`」 ∠):泣くよ!語り手泣いちゃうよ!(´༎ຶོρ༎ຶོ`)」零「作者様!次の話。期待しています!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」
まだ序盤なので今後の期待に凄く期待してますっ!!
イヤホンの一方は自分の耳に、そしてもう一方は――?イヤホンのコードが届く、まさに直ぐ隣に座る彼女と同じ曲を、同じ空間で、同じ時間の中で聴く……気持ちを共有し合った相手との淡い恋を描かれる本作。優しい父が語る『三曲目』のエピソード。何もかもが、素晴らしい!是非、お読み下さい!